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【埼玉】

「官の表現規制 回避を」 九条俳句訴訟 さいたまで市民集会

九条俳句問題についてスピーチする田島泰彦さん=さいたま市で

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 憲法九条について詠んだ俳句を、さいたま市の公民館が月報への掲載を拒否したことを巡る訴訟で、原告の支援者でつくる「『九条俳句』市民応援団」が二日、「上告から今何を!」と題した集会を市内で開いた。約七十人が参加し、憲法や表現の自由を守る大切さを訴えた。

 訴訟では原告の女性と被告の市がともに最高裁に上告し、現在も争っている。今回の集会は、市や行政の問題点を改めて考えるために企画された。

 集会では弁護団の代表が上告理由を説明。元上智大教授の田島泰彦さんと立教大名誉教授の門奈直樹さんが要点を解説した。

 田島さんは、日本では一九九〇年代末から表現規制や情報統制が進んでいると指摘。九条俳句問題もその中で起きたとし、「官による表現規制の回避を徹底するしかない。市民が持つ表現の自由を拡大することも重要だ」と強調した。

 門奈さんは、九条俳句の不掲載が憲法で禁じた検閲に当たると主張。今後の最高裁の判断について「日本の民主主義の成熟度が問われている」と語った。

 市民応援団の武内暁代表は「息苦しい世の中でも主権者の原点に立って声を出そう」と呼びかけ、原告の女性は「今後も(九条俳句の)掲載を市に訴えたい」と話した。 (藤原哲也)

 

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