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【埼玉】

県議会政活費 公開度、本年度46位 不祥事後も透明化進まず

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 全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)の「政務活動費(政活費)情報公開度ランキング」で、昨年度に全国四十七都道府県で最下位だった埼玉県議会が、本年度も四十六位と低い評価を受けた。昨年七月に県議の政活費不正受給が発覚したにもかかわらず、この一年間で領収書のインターネット公開などの透明化は全く進んでいない。市民オンブズマンからは「議会のやる気がないとしか思えない」と憤りの声が上がる。 (井上峻輔)

 連絡会議によるランク付けは昨年度に続いて二回目。全国の都道府県、政令市、中核市の議会を対象に、四月一日時点の状況を調査した。領収書や会計帳簿、視察報告書などのネット公開の有無や提出・作成の義務付けなど十二項目を採点し、百点満点で集計した。

 埼玉県議会の得点は昨年度と同じくわずか十一点。ネット公開が一切されていないことなど低評価の要因が、この一年で全く変わっておらず、各項目の採点には今回も「ゼロ」が並んだ。本年度から配点方法が変わったことで点数の下がった佐賀県を抜き、最下位の不名誉だけは脱した形だ。

 県議会では昨年七月に自民党の沢田力元県議の政活費不正受給が発覚。元県議は今年八月に詐欺と虚偽公文書作成・同行使容疑で書類送検された。昨年の九月定例会には領収書のネット公開を求める請願も出されたが、最大会派の自民は、県議会の政活費を巡る訴訟が続いていることから「司法の判断を踏まえて議論すべきだ」と主張し、今も継続審査となったままだ。

 一方、全国では領収書のネット公開に踏み切る議会が増えている。昨年度のランキング時の調査では八府県だけだったが、本年度は十四都府県に増加。さらに三府県が来年度にネット公開を予定している。

 ランキングを取りまとめた全国市民オンブズマン連絡会議の児嶋研二代表幹事は「不祥事が起きると透明化に動く議会が多い中で、改善の兆しが全くないとは」と県議会の対応にあきれる。県議会の全領収書をスキャンしてホームページ上で自主公開している狭山市民オンブズマンの田中寿夫代表幹事は「情けない。変えようとすれば、すぐ変えられるのに、やる気がないとしか思えない」と憤る。

 ランキングでの低評価は県内の政令市、中核市も同様だった。

 さいたま市は政令市二十市中の十五位(二十点)。ただ、同市は二〇一九年の次期市議選後の政活費交付分から領収書のネット公開を決めていて、今後は点数が上がるとみられる。

 中核市五十四市のランキングでは、越谷市が四十三位(三十四点)、川越市が五十一位(二十五点)、川口市がワーストタイの五十三位(十二点)だった。

 

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