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【埼玉】

損賠請求、百条委が勧告 北本市新庁舎の建設で市に

 二〇一〇〜一四年度に行われた北本市役所新庁舎と隣接のこども図書館、児童館の建設工事に絡み、設計書記載の工事が一部実施されていないなど不透明な契約内容を調べていた市議会調査特別委員会(百条委員会)は七日、市に対して未施工の工事代金計約四百三十八万円の損害賠償を業者に請求するよう勧告するなどした最終報告書を九月定例会に提出した。市議会は報告書を全会一致で議決した。

 報告書によると、児童館のトイレにあるべき洗面化粧台下のキャビネットが六カ所、未設置だった。さらに、経費縮減で当初予定の六カ所から四カ所に減らしたはずの市議控室の移動間仕切りの費用が、六カ所のまま請求されていた。

 百条委は一六年十二月に設置され、一七年一月から今年八月まで計三十七回開かれた。石津賢治前市長や工事業者、市職員OBら延べ三十二人を証人喚問や参考人招致し、当時の状況を聴くなど調査。その結果、二カ所の未施工の工事が確実になったとして賠償請求するべきだと結論付けた。

 一部市議が業者から頻繁に接待を受け、市の担当者に受注を働きかけていたことにも触れたが、「倫理の問題」として指摘するにとどめた。百条委の高橋伸治副委員長は「委員会には捜査権がなく、限界があった」と話した。

 市は報告書の内容を尊重し、今後の方針を検討するとしている。(渡部穣)

 

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