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【埼玉】

川越市議セクハラ問題 重鎮に「何も言えず」 市議会、事実関係を調査へ

「セクハラ被害が続いてほしくない」と訴える女性職員(左)=さいたま市で

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 川越市の三十代女性職員が十四日、新井喜一市議(68)=無所属、八期目=から性的な言動を繰り返されたと訴えたセクハラ問題。さいたま市内で会見した女性は、他の職員も被害に遭っているとし「何も言えない雰囲気があった」と主張した。相談を受けた上司が市議に注意せず、相談窓口の利用も勧めないなど川越市の対応の不備も浮上。一方、新井市議は女性の主張を全面否定しており、市議会が事実関係を調査する。 (浅野有紀、中里宏)

 「苦笑いしてその場を乗り切ることでやっと。残りの役所人生、どんな不遇を受けるかと思うと抵抗できなかった」

 女性はセクハラを受けた時の気持ちを切々と語った。新井市議は議長や県市議会議長会長を務めた議会の重鎮。市職員や他の市議も気を使い「何も言えない雰囲気」を感じたという。

 女性によると、今年四月の懇親会で太ももに触れられた後も、飲み会や議員視察への同行を求められることが続いた。五月下旬、上司に相談すると「飲み会や視察には行かなくていい」と配慮されたが、新井市議に直接セクハラをやめるよう伝えてはくれなかった。八月には「男に抱かれるっていいだろう?」と言われたこともあった。

 川越市は二〇〇八年、セクハラやパワハラの相談窓口を職員課の「安全衛生担当」に一本化した。しかし、市が窓口について職員に周知したのは一六年十月が最後。女性も上司から勧められることもなく、職員同士の被害相談と思って利用しなかったという。

 同課は「早急に相談体制を点検したい」と周知不足を認め、ほかにも市議からのセクハラやパワハラがなかったかどうかを調査するとしている。

 女性は議会への申し入れで、相談窓口の設置を要望。川合善明市長に対しては、市議によるセクハラやパワハラの調査と再発防止の規則制定を要請した。

 市議会はこの日、代表者会議を開き、二十八日までに第三者による調査委員会を設置し、事実関係を調査することを決めた。

 川合市長は「こうした申し入れがあったことは大変残念。議会に適正な対応を求める」とコメントした。

 

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