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【埼玉】

「剛き意志」心に刻み 皆野中に金子兜太さん 校訓の碑

除幕式に臨んだ(左から)新井校長、有賀さん、二ノ宮さんら=いずれも皆野町で

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 皆野町出身の俳人、故金子兜太さんが作詞した校歌を持つ町立皆野中学校で8日、校歌を基につくられた「校訓」の碑の除幕式があった。碑は、同校卒業生の女性会社経営者が寄贈。全校生徒約230人は校歌を歌い、校訓を胸に刻みつつ、未来に羽ばたいていくことを誓った。 (出来田敬司)

 碑は幅一メートル、高さ九十五センチで根府川石製。既に設置されている校歌の石碑の隣に据えられた。校訓は「剛(たけ)き意志 深き愛 自由の胸 純なるこころ」で、金子さんが一九七〇年に作詞した校歌の一節から新井孝彦校長(59)が抜粋して作成した。

 碑は、同校の卒業生で精密板金会社「二ノ宮製作所」社長の二ノ宮紀子さん(53)が、取引先の埼玉りそな銀行の協力を得て贈った。二ノ宮さんは同校の評議員を務めていて「町民みんなの学舎の皆野中にプレゼントをし、町全体に貢献したいと考えた」と話した。

校訓の碑の前で校歌を歌う生徒たち

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 金子さんが同校の依頼に応じ、校歌の作詞をしたのは五十一歳の時。美の山や両神、武甲など秩父各地の地名を盛り込み、地域や先祖への感謝の気持ちを伝える内容とした。新井校長は、昨年二月に九十八歳で亡くなった郷里の偉人をしのび、同年四月に校訓をつくった。

 校庭であった式典には全校生徒が出席し、新井校長や二ノ宮さんらが除幕した。生徒たちは真新しい碑を前に、校歌を斉唱。生徒会長の有賀みのりさん(14)は「この校訓を意識して中学校生活を送り、生きていく中で忘れないようにしたい。また、本校のシンボルとして、大切にしていきたい」と述べた。

 新井校長は「時代は平成から新しい時代に移り変わるが、金子先生の意志を末永く心に刻みたい。皆さんが大人になっても、共通の理念となることを期待しています」と励ました。

 

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