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【生活図鑑】

インターネット社会の裏側(No.181) 便利さの陰に危険、犯罪に悪用も

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 インターネットの利用者は8754万人。用途は広がり続け、市民はネット社会に組み込まれています。その一方では、ネットワークを悪用したサイバー犯罪も増加しています。便利さの陰に隠れたトラブルや犯罪の現状を調べてみました。

 パソコンや携帯電話の普及を支えているインターネット。総務省によると、利用者数は八千七百五十四万人(二〇〇六年末)で、毎日利用する人も少なくありません。利用目的は、ホームページの閲覧やメールの受発信から商品・サービスの購入やオークション取引、ネットバンキングなど多岐にわたっています。日々の生活で不可欠な存在になりつつあります。

●国民生活を脅かす

 その一方で、ネット上にはんらんする違法・有害情報。急増しているネットを悪用した各種犯罪。ネット社会の陰の部分が、国民生活を脅かしているのも事実です。

 全国の消費生活センターなどに寄せられたインターネット関連の相談件数は、〇四年をピークに減少傾向にありますが、これは警察などに相談先が分散したためで、トラブル自体が減っているわけではありません。

 都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口に寄せられた相談では、ワンクリック請求を中心とした詐欺・悪質商法とインターネットオークションで半数以上を占めています。掲示板への書き込みによる名誉棄損・誹謗(ひぼう)中傷のトラブルも少なくありません。

 情報通信技術の進歩に合わせ巧妙化する犯罪の手口。法律の整備や取り締まりは後手に回りがちですが、犯罪の検挙件数も増えています。

●検挙件数4千件超

 〇六年のサイバー犯罪検挙件数は四千四百二十五件で、〇五年より四割増、〇一年に比べ約三・三倍です。大多数がネットワークを利用した犯罪です。詐欺が四割以上で、その大半がオークションによるものです。

 また、出会い系サイトに関係した児童買春・ポルノ禁止法違反など子どもの性的被害に係る犯罪も増加しています。

 犯罪の手口はさらに巧妙化しています。フィッシングによるIDやパスワードなど個人情報の詐取、掲示板等を利用した共犯者の募集などネット空間の特性を悪用した犯行は後を絶ちません。

 不安を感じたときには、サイバー犯罪相談窓口へ連絡することが大切です。

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