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【生活図鑑】

株券の電子化(No.190) 来年1月実施「タンスに眠る株」に注意

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 2009年1月から上場企業の株券が電子化される予定です。上場株を売買している人や本人名義の株券を証券会社に預けている人には、大きな問題ではありませんが、自宅などで株券を保管している、いわゆる「タンス株」の持ち主は、名義の確認、書き換えなどで注意が必要です。株券の電子化を調べてみました。

 株券の電子化は、株式の管理や取引を安全かつ迅速に行うことが目的です。電子化実施予定の二〇〇九年一月から上場会社の紙の株券は無効となり、株主の権利は証券会社などの電子帳簿で管理されます。

 上場株の売買で株券を証券会社に預けている人は、ほとんど問題ありませんが、自宅や貸金庫などに株券を保管している「タンス株」の保有者は注意が必要です。

●自己保管140億株

 日本証券業協会の調査では、個人保有の中で担保や証券会社保護預かりを除き、約百四十億株がタンス株券。その株主は延べにして約千二百四十六万人。単元未満株の株主が延べ七百万人とされるのを踏まえると、タンス株主の実数は百万−二百万人と推定されます。

 タンス株が本人名義であれば、株券の発行会社が株主名簿に基づいて開設する特別口座に自動的に記録され、株主の権利は保全されます。同口座の残高記録が株主権の証明となり、株主総会の招集通知等の送付や配当金の支払いなどは今まで通り行われます。

 ただし、遺産相続で手にした株券が親名義のままなど他人名義である場合は、名義書き換えの手続きが不可欠です。他人名義のまま特別口座に記録されてしまうと、以前の株主が勝手に転売することも考えられ、知らぬうちに株主の権利を失う恐れがあります。

●名義確認等忘れずに

 名義書き換えを失念した株主への救済措置もあり、すぐに株主の権利を失うわけではありませんが、手続きは、早めに済ませた方が安心です。また、特別口座では株式の売買はできません。株式を売買する場合、別途、証券会社に取引口座を開設するなど株式の振り替え手続きが必要です。

 電子化後は投資家同士の相対取引も含めて上場株の取引は、証券会社等の口座間振り替えとなります。口座管理料など手数料は自由化されており、取引口座開設時に、サービス内容等を確認することが大切です。

 正式な電子化開始日が決まる〇八年秋までには、名義確認だけでも終えることが肝要です。

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