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【生活図鑑】

「携帯サイト」の違法・有害情報 青少年対策でアクセス制限必要(No.205)

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 インターネットを悪用した違法・有害情報の被害は、後を絶ちません。学校裏サイトなどは陰湿ないじめの温床にもなっています。とくに問題なのは犯罪につながる出会い系などが多い携帯電話のサイトです。表現の自由との関係もありますが、青少年対策上、アクセス制限は必要との意見が大勢です。

 インターネット上の違法・有害情報が大きな社会問題になっています。

 二〇〇七年に出会い系サイト関連事件の検挙件数は千七百五十三件で前年比8・5%減ですが、検挙件数、被害者数ともに高止まりの状態です。被害者のうち84%以上が十八歳未満の青少年。携帯電話のサイトに誘われて被害に遭うケースがほとんどです。

●学校裏サイト3万8千

 文部科学省の調査によると、中高生の利用を想定した学校非公式サイト(裏サイト)は、〇八年三月までに確認されただけで三万八千二百六十件もありました。

 この調査では、群馬、静岡、兵庫三県を対象に、約二千件に及ぶ特定学校非公式サイト、スレッド型学校非公式サイト(裏サイト・スレッド)の書き込み、発信内容を分析しています。

 いじめにつながる誹謗(ひぼう)・中傷では、生徒に対するもの、先生に対するものが大半です。また、青少年に有害とみられる宣伝広告を掲載した裏サイト・スレッドも数多くありました。

 こうした裏サイトについて、中高生はどうみているのでしょうか。

 同じ三県の中高生へのアンケートでは、裏サイトを「知っている」が33・0%、「知らない」が65・9%、不明が1・1%でした。知っているのうち、「見たことがある」は70・5%、見たことがあるのうち、「書き込んだことがある」は13・8%でした。

 パソコンや携帯電話を使い閲覧経験がある多くの生徒は、同じ学校の生徒・先生の悪口などを不適切だ、と感じており、心を痛めています。

●ネットはもろ刃の剣

 こうした背景から、有害サイトへのアクセスを制限するフィルタリングサービスの必要性が叫ばれているのです。とくに携帯サイトのアクセス制限です。

 インターネットは、「利便性」と「危険性」を併せ持つもろ刃の剣なのです。

 総務相は〇六年、携帯電話・PHS事業者にフィルタリングサービス導入促進を要請。〇七年十二月に導入促進への取り組みを強化するよう二回目の要請を行いました。

 事業者側の対応は、ホワイトリスト、ブラックリスト方式採用など複雑化。この結果、学校などのサイト、利用者が多いコミュニティーサイトや掲示板にアクセスできなくなる可能性が生じました。サイト運営者などから苦情が起き、画一的な規制は、表現の自由を束縛するものだ、との批判も出ました。

 そこで、学識経験者やネット関連企業などが集まり〇八年四月三十日に、コンテンツ、サイトの評価基準策定、認定と監視を行う第三者機関「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」を設立。総務相は事業者側への三回目の要請で第三者機関との連携を求めました。

 興味本位、ビジネス優先主義は、ネットへの規制強化を招くだけです。

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