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【生活図鑑】

食品表示の見方 食の安全 高まる消費者意識(No.206)

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 後を絶たない食品表示の偽装は、消費者の食品業界への不信感、「食の安全」に対する不信感を招きました。食品の中身を知る唯一の手がかり、といえるのが食品表示。安全性確保に不可欠なこの表示の見方を調べてみました。

 食品表示には、多くの法律が関係しています。

 その中心は、原料や原産地、生産者など品質に関する一定の表示を義務付けたJAS法と、期限表示やアレルギー表示など安全性に関する表示を義務付けた食品衛生法の二つです。

 このほか、消費者を惑わす紛らわしい表示、虚偽の表示などを禁止した景品表示法や内容量の表示方法を定めた計量法があります。食の安全確保を多方面から監視しています。

●違反行為に刑事罰

 品質表示は、一九九九年のJAS法改正で、一般消費者向けに販売されるすべての飲食料品で義務付けられました。

 品質表示基準が守られなかったときには、農林水産相などが、当該販売業者等に対し改善指示、命令を出します。命令に従わず違反した場合、個人には百万円以下の罰金または一年以下の懲役、法人には一億円以下の罰金が科せられます。

 品質表示基準は、農水産物など生鮮食品を対象としたものと、容器包装に入れられた加工食品を対象にしたものに大別されます。

 表示が義務付けられている事項は、生鮮食品では「名称」と「原産地」の二点が基本。加工食品では「名称」「原材料名」「内容量」「賞味期限または消費期限」「保存方法」「製造業者の氏名または名称および住所」の六点が基本です。

 また、原産地名が加工地を示すのか原料の産地を示すのか不明確な表示は禁止され、生鮮食品に近い二十の加工食品群には「原料原産地」表示が義務付けられています。

●複雑さに批判も

 牛乳パックなどに表示されている栄養成分は、健康増進法で標準的な表示が義務付けられています。熱量、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウムおよび表示された栄養成分の含有量がこの順番で記載されています。

 このほか(1)食物繊維やカルシウム等について「高」「含有」(2)熱量や脂質等について「無」「低」−などと強調して表示する場合は、含有量が一定の基準を満たすことを義務付けています。

 食品表示に関する法律は、可能な限り食の安全に関するすべての情報を表示するという方向へ改正されてきました。ただ、食品表示は複雑でわかりにくいという声も少なくありません。

 偽装表示や異物の混入など「食の安全」を揺るがす事件が、大きな社会問題になりました。

 消費者は、食の安全への関心をもっと高め、表示内容などを正しく理解することが大切です。購入前に必ず食品表示をチェックする習慣を身に付けたいものです。

 食品表示の問い合わせは、「食品表示一一〇番」へ。

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