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【生活図鑑】

非正規雇用の現状(No.222) 3人に1人が「低賃金」 格差は拡大

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 働く人の3人に1人はパート・アルバイトや派遣などの非正規雇用です。経営効率化のため、雇用環境が変化してきたからです。一方で、正社員と非正規雇用では賃金格差なども大きく、その弊害も指摘されています。

 非正規従業員数は二〇〇八年一−三月で千七百三十七万人でした。

●労務費抑制の一環

 非正規従業員のなかでもっとも多いのが女性のパート労働者です。〇七年平均では七百三十九万人と非正規従業員の43%を占めています。

 男性が、定年退職年齢前後から、非正規の従業員比率が上昇するのに対し、女性は、年齢の上昇とともに非正規従業員の比率が上がり、その比率は「高原状態」になります。

 女性が就職後、結婚や出産で家庭に入り、その後パートなど非正規で働く人が多いことを反映しています。

 役員を除く従業員に占める非正規雇用比率を見ると、一九八〇年代は10%台後半でした。しかし年々比率が高まり、九〇年代半ばには20%に達し二〇〇三年には30%を突破。〇八年一−三月期には34%と、三人に一人は非正規で働いています。

 一方、正社員など正規従業員数は九七年まで増加していましたが、九八年からは一転して減少し、〇六年に若干、持ち直しました。非正規雇用が増加したのは、企業が経営効率化のため、正社員の雇用を減らし、非正規雇用での代替を進めたためです。企業が非正規従業員を雇用する理由に「労務コストを抑えるため」とするものが多くなっています。

●若年層にしわ寄せ

 非正規の賃金は、パート・アルバイトで年収五十万−百四十九万円の層が過半数を占めています。派遣社員や契約社員・嘱託では二百万円台の層でそれぞれ約30%を占めて、派遣社員では年収五百万円以上はほとんどいません。一方、正規従業員の年収は幅広くなっています。

 これは、正規雇用では年齢などによって賃金が上昇し、年収も増加していくのに比べ、非正規では、勤続年数、年齢などに関係なく賃金が抑えられているためです。最近は、若年層で非正規比率が高まっていることが問題になっています。

 企業は、仕事内容が単純なものは、非正規雇用でまかなう傾向にあり、若年から非正規で働くと技術などの蓄積も望めません。このため、収入増も難しく、格差が広がる懸念もあります。

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