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【生活図鑑】

振り込め詐欺にご用心(No.236) 不振な電話等、まずは疑おう

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 振り込め詐欺が、深刻な社会問題になっています。2008年1−9月の被害額は235億を超えました。際立って目立つのが高齢者や女性の被害です。10月は警視庁などの対策強化で減少しましたが、税金などの還付金等詐欺が急増しているほか、今後、定額給付金の給付を装った詐欺がはびこる危険性もあります。

 振り込め詐欺とは、おれおれ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金等詐欺の総称です。携帯電話で被害者を銀行の現金自動預払機(ATM)まで誘導、お金を振り込ませたり、書留で現金を郵送させるなど手口は巧妙です。

 二〇〇八年一−九月の合計被害額は、約二百三十五億六千万円で前年同期比約37・8%増。被害件数も一万七千件近くに達しました。十月は警察庁など関係機関の対策強化で被害額は、十五億七千万円と前月に比べ約28%減でしたが、過去最悪のペースで進んでおり、安心はできません。

●気ぜわしい年末要注意

 とくに気ぜわしくなる十二月は、四つの犯罪とも増えるのが特徴です。

 被害の大半を占めるのが、おれおれ詐欺。親族や弁護士などになりすまし、「会社でのトラブルや横領などの補てん金」「交通事故の示談金」などの名目でお金をだまし取る手口です。

 被害者の72%が女性で、六十歳代、七十歳代に被害が集中する傾向があります。中には、銀行員の制止を振り切って現金を振り込んでしまったケースもあるようです。

 架空請求詐欺は、インターネットやダイレクトメールを悪用し、身に覚えのない請求書を送り付けてきます。男女とも若年層に被害が多く、アダルトなど有料サイトにアクセスした結果、高額な料金を請求されるケースが大半です。

 融資保証金詐欺は、「会費を納めれば、多重債務者のデータを消し融資ができます」などと言葉巧みに誘い、融資はせず現金だけをだまし取るやり方です。四十歳代から五十歳代の男性に被害が多いようです。

 還付金等詐欺では、携帯電話を使い「税金が戻ります」「高齢者医療の還付金があります」「住宅リフォーム代金の返金があります」などと言って銀行のATMまで誘導。ボタン操作を指示しお金をだまし取ります。男女とも高齢者に被害が集中しています。

 振り込め詐欺撲滅対策はどうでしょうか。

●家族や警察に相談を

 〇八年十二月に施行された改正携帯電話不正利用防止法では、レンタル携帯電話事業者に対し、免許証等での本人確認、確認記録の作成と三年間の記録保存を義務付けました。さらに十二月から、携帯電話会社、販売店と警察が連携し、お客が提示した免許証に偽造、変造の疑いがある場合の免許証情報通報システムが動き始めました。

 銀行業界では警察と連携し〇九年一月から、犯罪に使われた銀行口座の名義人情報を他の銀行に提供し、同一名義のすべての口座を凍結する方針です。

 しかし、最大の対策は(1)振り込まない(2)お金に絡む電話、情報はすべて疑う(3)家族、銀行や警察に連絡、相談する(4)個人情報は教えない−などの自己防衛策です。

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