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【生活図鑑】

電動三・四輪車の利用と留意点(No.244) 便利だが事故も多発 ルール守ろう

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 電動車いすの一種である「電動三・四輪車」を利用する高齢者をよく見かけます。足腰の弱くなった高齢者には、買い物や友人宅の訪問などに便利で、累計出荷台数は38万台を超えています。その一方、交通事故や歩行者とのトラブルも多く、安全利用を心掛ける必要があります。

 自操用電動車いすには▽身体の不自由な人が、手元のジョイスティックレバーを操作する標準型、簡易型▽利用者がハンドルを操作するハンドル型−などがあります。

 電動三・四輪車は、自操用ハンドル型に該当。足腰が弱くなり、長い距離や重い荷物を持って歩くことが難しくなった高齢者に便利です。運転免許を必要とせず道路を走ることができます。

 電動車いす安全普及協会によると、累計の出荷台数は二〇〇八年三月末で三十八万台を超えました。普及が進む一方で、電動三・四輪車が関係する交通事故や歩行者等とのトラブルも少なくありません。

●歩行者と同じ扱い

 形状、大きさなどから電動三・四輪車を自動車あるいは自転車と同じように思っている人もいるようですが、道路交通法では、電動三・四輪車の利用者は「歩行者」として扱われます。つまり、通行方法などは歩行者が守るべきルールに従わなければなりません。

 しかし、自らが歩行者であると認識していない利用者も少なくありません。車道中央寄りを走ったり、危険な斜め横断をするなど歩行者としてのルールを無視した行動はすべて、事故やトラブルにつながる危険性があります。

 警察庁の資料によれば、電動車いすの交通事故は毎年二百件以上発生しています。しかし、電動車いすは歩行者として扱われるため、単独事故や歩行者との衝突事故などは交通事故統計には含まれません。統計に計上されていない事故による負傷者等が多数いることを、利用者やその家族は忘れてはなりません。

 手軽で便利な社会参加の手段である電動三・四輪車を安全に利用する基本は、利用者が歩行者の一人であることを自覚することです。自動車やオートバイなどと同じ感覚での運転は禁物です。

●慣れるまで練習を

 歩行者としての通行方法を守り、歩道や歩行者が通行できる路側帯がある場合は、そこを走行するのが基本です。それらがない場合は道路の右側端を走行し、道路を横断する際は横断歩道を利用することです。

 飲酒運転、二人乗りや、操作が不安定となり周囲への注意も散漫になる運転中の携帯電話使用などもやめましょう。

 電動三・四輪車は、乗車時の総重量が百五十キログラム前後にもなり、一般の歩行者から見れば強者です。歩道上では加害者になる可能性もあり、歩行者との間隔等に十分な注意が必要です。また、操作ミスによる単独事故も少なくありません。

 運転に慣れるまで、広く安全な場所で練習を繰り返すことが肝要です。

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