東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 生活図鑑 > 生活図鑑シリーズ・バックナンバー > 2009年の記事一覧 > 記事

ここから本文

【生活図鑑】

介護保険料の改定(No.260) 上昇は抑える 将来負担増に?

写真

 65歳以上の介護保険料が改定されました。保険料は3年に1度決められ、今回は2009〜11年度分で全国平均(加重平均)で月額4160円になりました。過去2回の改定では10%を超える大幅引き上げが続いていました。今回は、介護報酬がプラス改定になったものの、国の負担増などで保険料を抑制しました。保険料はどうなっているのでしょうか。

 介護保険料は保険を運営する市区町村や広域連合ごとに定められます。過去二回の改定では、13%、24%とそれぞれ大幅な保険料の引き上げが行われました。今回は、介護従事者の処遇改善のため介護報酬が3%アップし、本来、保険料を押し上げるはずでしたが、国が特例交付金を手当てし、保険料の上昇を約六十五円、抑えました。

 また厚生労働省によると、保険者が余剰金を積み立ててきた基金を取り崩したなどで約三百円、合計三百六十五円ほど抑えられたとしています。

●最大1303円格差

 都道府県ごとの平均で見ると、最も高いのは青森県の四千九百九十九円でした。次いで沖縄県、徳島県の順でした。最も低いのは千葉県で三千六百九十六円。

 保険者(市区町村など)で見ると55%が引き上げ、25%は引き下げ、20%が据え置きました。最も高いのは青森県十和田市の五千七百七十円で、最も低かった福島県檜枝岐(ひのえまた)村、岐阜県七宗(ひちそう)町と三千五百五円の開きがありました。上昇率が最も高いのは山梨県早川町で、61%増の五千五百六十八円。一方、沖縄県竹富町は35%減の二千六百十六円でした。

 保険料は、一般的には介護サービス量を反映しています。一人あたりの介護サービスの費用額を見てみると、確かに保険料と費用には関係があるように見えます。東海、関東の一部から東北の太平洋側で保険料、費用が低い傾向です。

 一方、今回、保険料が最も高かった青森県よりも介護サービスの費用額が高い自治体は多くあります。青森県によると「すでに基金から取り崩しをしており、二〇〇九年度からは逆に返済しなければならず、それが保険料の上昇に反映した」としています。

●制度の抜本見直しも

 今回は、国の特例交付金や基金の取り崩しで、保険料の上昇を抑えました。しかし、介護労働者の処遇改善や、介護を必要とする高齢者が今後も増加するとみられるほか、基金への返済なども考えると「介護制度の抜本見直しでもない限り、一二年度以降の保険料が大幅上昇することも考えられる」と都道府県の担当者は指摘しています。

 高齢化が進むなか、受けられるサービスの内容と保険料が気になるところです。

ご注文はこちらから
 

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報