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【生活図鑑】

自動車関連の盗難(No.275) 車上ねらい15万件超、カーナビ被害深刻

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 ある日突然、大切な愛車が盗まれる、あるいは社内からカーナビが盗まれるという事件が全国で続いています。戻ってきた車も3割ほどです。ひとごとでは済まされない自動車絡みの盗難の実態を調べてみました。

 警察庁の犯罪統計によると、二〇〇八年の窃盗犯数は約百三十七万件。そのうち自動車絡みの盗難は、自動車本体を盗む「自動車盗」、車内から貴重品等を盗む「車上ねらい」、タイヤ・ホイール等を盗む「部品ねらい」です。合わせて二十五万七千件と、窃盗犯の約二割になります。

 とくに車上ねらいは、万引よりも一万件近く多い十五万四千件でした。

●6割が駐車場で発生

 盗難の発生場所は、六割前後が駐車場です。しかも、その多くがキーを抜いてドア等をロックしていました。大掛かりな窃盗団の存在も指摘されています。駐車場に止めていても、ロックを掛けても「安全・安心」とは言い切れません。

 また、自動車盗というと、ねらわれるのは新車だけと思いがちですが、〇八年十一月に行った日本損害保険協会の調べによれば、初年度登録から五年以上経過した車が被害の六割以上を占めていました。車種についても高級乗用車や外車などではなく、流行のミニバンと軽自動車で被害の約半数を占めました。

 引ったくりや強盗など他の犯罪に盗難車が利用されるケースも少なくなく、新車でないから大丈夫とは言えません。

 車上・部品ねらいの被害では圧倒的に多いのがカーナビです。その平均被害額は二十万円超。件数、金額ともにカーナビ盗難は深刻です。

●戻ってくるのは3割

 自動車盗などの検挙率は上向いているものの、まだまだ高くありません。盗まれた自動車が戻ってきた率(還付率)は三割前後にすぎません。

 盗難対策として、エンジンの始動等に電子IDコードによる認証を行うイモビライザーシステムの装着が、現状では高い盗難防止効果を得られるとされています。また、後付けの盗難防止機器として販売されている警報装置やハンドル固定装置などを利用するという方法もあるでしょう。

 しかし、窃盗犯のなかには、自宅などに侵入してキーを盗み出したり、レッカーやけん引などで車を丸ごと盗んだりという荒っぽい手口を使う者も珍しくありません。

 どんな短い間でも車から離れるときはキーを抜き、ロックをし、窓を閉めることをはじめ、被害に遭わないための所有者自らによる注意、対策が必要です。

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