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【生活図鑑】

増えるペット保険加入(No.325) 背景に高齢化、医療の高度化

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 ペットの高齢化、医療費の高度・高額化にあわせて、ペット保険が注目されています。改正保険業法でペット保険の共済制度が廃止され、加入件数は2008年に落ち込んだものの、その後、回復しました。ペットは家族という時代、将来的には加入率は欧米並みになるという見通しもあります。ペット保険とペットの現状は?

 動物病院などでのペットの受診は、保険がないため、自由診療です。このため、ペットが医療機関にかかった際に、一定割合を還付するのがペット保険です。

●法改正で信頼向上

 〇六年四月に施行された改正保険業法により共済制度が廃止され、金融庁が監督する損害保険会社と少額短期保険業者に事実上、集約されました。

 この影響で、〇八年に大半の共済業者が廃業。ペット保険の契約件数も〇七年の四十五万二千件から〇八年には二十九万九千件にまで落ち込みました。

 しかし、〇九年の加入件数は前年比45・1%増の四十三万四千件に、一〇年も五十四万一千件に達する見込みです。ペット市場の調査を行った富士経済では「法制化により、ペット保険への信頼度が高まったため、増加した」と指摘。今後の加入数についても「現在、ペット保険の加入率は約2%だが、今後は米国の10%、英国の15%程度まで上昇する可能性もある」としています。

 ペット保険が注目されるのは、保険業法の改正の影響だけでなく、ペットの高齢化、医療の高度化による医療費の増加も挙げられています。

 犬や猫では七歳以上が高齢期といわれています。ペットフード協会の調べではペットの犬の45・8%、猫の37・8%が七歳以上でした。高齢化による医療費も増加しているとみられています。

 ペットのかかる病気は、アニコム損保の調べによると、犬では皮膚科疾患、猫では泌尿器科疾患が、鳥やウサギでは消化器科疾患が多くなっています。東京都の調査では、一年間にかかる医療費は犬で三万円から六万円が41・4%。猫は一万円から三万円が63・3%でした。

 また、調査項目などの違いがあるものの、総務省の家計調査でも動物病院代を含むペット関連費は年々増加。〇九年は一九九五年に比べ69%増になっています。とくに五十歳代での支出が多くなっています。

●人と同じしくみ

 ペット保険の概要は、動物病院でペットにかかった医療費のうち、50%、70%などを還付するしくみです。還付率は保険会社、商品によって違います。保険会社と提携している病院なら窓口(自己)負担分のみで、それ以外なら還付請求になります。

 また、入院、手術給付などもあり、人間の医療保険としくみはあまり変わりません。

 保険料はペットの年齢のほか、犬種によって違うなど、算定基準があります。保険商品ごとにサービス、保険料が違います。保険会社のホームページなどで保険料の試算もできます。

 契約の際には、手術、入院回数に制限があるのか、対象疾病など、基本的な確認が必要です。

 制作・生活図鑑担当

 編集・亀岡秀人

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