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【生活図鑑】

ねんきんネット(No.366) 24時間OK 普及これから

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 インターネットを利用し、納めた保険料と将来受け取れる年金額などが分かる「ねんきんネット」が2011年2月にスタートしました。しかし、ID取得件数が伸び悩むなど、ネットの認知度はいまひとつです。ねんきんネットで何がわかるのでしょうか?

 ねんきんネットは、年金記録問題の反省から、個人で年金記録をいつでも確認できる方法として導入されました。当初は、年金通帳として個人に配布することも考えられていましたが、財政面の問題などから、日本年金機構のホームページで、自分の加入記録を確認する形になりました。

 二月からスタートしたものの、六月末時点でID取得件数は約二十万件、ネット開始後の新規申込件数は十六万件にとどまっています。

 日本年金機構もID取得が伸び悩んでいるとして、今後、普及策などを打ち出す考えです。

●IDの取得が必要

 利用するには個人ごとに発行されるユーザーIDが必要です。

 一一年度から誕生月に届く「ねんきん定期便」にはアクセスキーの記載があり、それを用いて利用登録をすると五分程度でユーザーIDが発行されます。まだ今年分が届いていない人も、年金機構に申し込めば五日程度でIDが発行されます。

 既に年金を受給している人にはアクセスキーの通知がないため、機構のホームページから申し込んでIDを取得する必要があります。将来は年金事務所で手続きができるようにするなども検討しています。

 また、携帯電話からは、IDの取得はできるものの、記録を見ることはできません。自宅にパソコンがないなどインターネットを利用できない場合、年金事務所や一部の市町村、郵便局で記録を確認できます。

 ねんきんネットは、年金記録が毎月更新され、二十四時間いつでも最新の記録を確認できます。確認できる年金記録は年金加入月数や年金見込み額、月別納付状況など、年金加入者にとって大切なものです。

 また、ねんきんネットでは、年金制度に未加入の期間や、厚生年金制度上の給与額(標準報酬月額)が大きく変動した時点などが目立つよう表示され、年金記録の「漏れ」や「誤り」を見つけやすくなっています。

 年金記録上では未加入でも、実際に加入していたと確認されれば年金の増額につながります。また、過去には、勤務先から支払われる給与が変動していないのに、給与が下がったとの記録になっているため、将来の年金額低下につながるケースも問題になりました。

 秋以降は、老齢年金の繰り上げ・繰り下げや在職老齢年金の見込み額試算など、機能が順次充実する予定もあります。

●将来定期便廃止も

 ねんきんネットが普及すれば、ねんきん定期便の送付が不要な人も出ます。ねんきん定期便の事業費は、人件費を含めて一一年度分の概算要求で百三億円が計上され、事業仕分けで三割程度の圧縮を求められました。政府は将来的に不要な人への送付を取りやめ、ねんきんネット中心にしていく考えです。

 このため、日本年金機構は「機能の充実などを図り、ねんきんネットを広く知ってもらうよう活動したい」としています。

 制作・生活図鑑担当

 編集・亀岡秀人

 デザイン・刀祢絢子

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