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【生活図鑑】

診療報酬 初診・再診料(No.398) 複数科受診 新たに負担

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 医療行為などの価格である診療報酬の改定で、4月から同じ医療機関内で同じ日に複数科受診した場合の再診料が変わります。また、紹介状を持たずに大学病院などを受診した際の初診料などについても変更があります。

 勤務医の負担軽減と病院・診療所の役割分担を明確にするため、初診・再診料が変わります。

●二つ目の科は340円

 同じ医療機関で同じ日に複数の科を受診した場合、二つ目の科でも再診料を支払う仕組みになります。

 従来の診療報酬では、同じ医療機関で同じ日に内科と皮膚科を受診した場合、一つ目の内科で再診料は六百九十円(患者負担は一割から三割)、外来診療料(ベッド数が二百床以上の病院の再診の診療料)は七百円のみで、二つ目の皮膚科では支払う必要がありませんでした。

 新たな制度では、二つ目の科でも再診料、外来診療料として三百四十円の診療報酬が認められました。三割負担の場合、新たに百円の支払いが生じます。

 二つ目の科で再診料の支払いが必要なのは、「患者の意思で受診した」「同じ疾患や関連がある疾患ではない」など、医療行為の関連性や医療機関の事情がない場合に限られます。二つ目の科で再診料を支払う場合は、乳幼児加算や外来管理加算などはありません。

 初診料(二千七百円)については、複数の科で受診した場合、二つ目の科でも半額(千三百五十円)の診療報酬がかかり、患者も負担しています。

 同様の仕組みを再診料にも導入したのは、医療現場の実態に合わせたものです。病院などは収入増になり、勤務医などへの負担軽減策に生かせるとしています。

●紹介状ないと重い負担

 大規模病院と診療所の役割を明確化し、大規模病院への患者集中を避けるため、初診料・外来診療料が二〇一三年四月から一部変わります。

 緊急の場合などを除き、患者が紹介状を持たずに大規模病院を受診した際、初診の診療報酬を二千七百円から二千円に減額します。また、地域の医療機関(診療所など)を紹介すると申し出たにもかかわらず、患者が再び大規模病院を受診した場合の外来診療料も、七百円から五百二十円に減らします。

 紹介率が40%未満の大規模病院および五百床以上の地域医療支援病院で、地域の医療機関を紹介した率が30%未満の場合に適用されます。

 初診・外来診療料が減額されれば、自己負担額も減ります。一見、大規模病院を受診した際の患者負担が軽くなるように見えます。しかし、そうではありません。

 初診・外来診療料の減額分は、病院が特別に徴収できる保険外併用療養費(選定療養費)として、新たに患者に請求できるようになります。この場合の自己負担割合は十割です。

 この結果、減額分と合わせ三割負担の初診の自己負担額は従来、八百十円だったのが、千三百円(六百円+減額分七百円)になる計算です。外来診療料も同様に、従来の二百十円が三百四十円になります。

 また、減額分とは別に大規模病院を紹介状なしに受診すると、初診料などのほかに、初診(再診)時の選定療養費としての特別徴収も認められており、これと合わせると患者負担は重くなります。

 大規模病院は重症患者などの受け入れに特化し、それ以外はまず診療所などで受診する仕組みを明確化するのが狙いです。

 厚生労働省は大規模病院を受診する際は「紹介状の持参を徹底してほしい」と指摘しています。

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