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【生活図鑑】

ひとり親世帯の現状(No.435) 低年齢化進み、母子世帯余裕なし

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 ひとり親世帯が増加しています。特に、母子世帯が増え、親の低年齢化が進んでいます。生活が苦しいとする世帯は85%を超えています。このため、児童扶養手当の受給者も100万人を超えました。ひとり親世帯の現状をまとめました。

 厚生労働省の全国母子世帯等調査では、母子世帯が二〇一一年に推計約百二十三万七千七百世帯と一九八三年に比べ約一・七倍に増えました。父子世帯数は二十二万三千三百世帯で、八三年に比べ33%増加しました。世帯の定義が違うものの、国勢調査でも同様の傾向です。

 ひとり親になった理由では、母子、父子世帯ともに離婚によるものが増加しています。一一年は母子世帯では80・8%、父子世帯では74・3%を占めていました。

 一方、最近の離婚件数、離婚率(人口あたり)は〇二年をピークに、一〇年まで低下傾向にあります。しかし、有配偶者の離婚の状況(有配偶離婚率)を年齢別に見ると、男女ともに二十九歳以下の離婚率が一九八〇年以降、急速に上昇しています。

 この結果、ひとり親世帯では、親の低年齢化が進んでいます。

●母子世帯29歳以下3割

 九八年にはひとり親世帯になった母の平均年齢は三四・七歳でした。一一年には三三・〇歳まで低下しました。特に、二十九歳以下が増加傾向にあり、一一年には母子世帯のうち二十九歳以下が30%を超えました。

 父子世帯になった父の平均年齢は、九八年の四〇・二歳から一一年には三八・五歳になりました。

 親の低年齢化の影響で、ひとり親世帯の末子の年齢も下がっています。一一年には母子世帯で四・七歳(九八年は五・四歳)、父子世帯で六・二歳(同七・八歳)となりました。

●収入に格差

 ひとり親世帯の生活は苦しくなっています。

 母子世帯と父子世帯の平均年間収入を一一年の母子世帯等調査で比べると、母子世帯は二百九十一万円、父子世帯は四百五十五万円でした。就労収入は父子世帯が三百六十万円あるのに対し、母子世帯は百八十一万円でした。

 また、母子世帯の預貯金額は五十万円未満が47・7%を占めるなど、蓄えにも余裕がない状況です。生活が苦しいと考える母子世帯が大半です。

●児童扶養手当100万人

 このため、ひとり親世帯の児童扶養手当の受給者も増えています。受給者数は一九八〇年の約四十七万人から年々増加傾向にあり、一一年度末には百七万人(うち母子世帯は約九十七万九千人)に達しています。受給が増えたのには、家計の苦しい母子世帯の増加が影響しています。

 二十代以下のひとり親世帯が増加するなか、特に母子世帯の生活・就労や子育て支援が課題になっています。

  制作・亀岡秀人

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