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【スポーツ】

高梨、表彰台逃す 通算50勝足踏み W杯女子札幌大会

W杯ジャンプ女子個人で今季初めて表彰台を逃した高梨沙羅=宮の森ジャンプ競技場で

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 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)女子札幌大会最終日は15日、札幌市宮の森ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS100メートル)で個人第8戦が行われ、総合首位で通算50勝目を目指した高梨沙羅(クラレ)は93メートル、89メートルの合計217・4点で4位にとどまり、今季初めて表彰台を逃した。

 第7戦でW杯初優勝した伊藤有希(土屋ホーム)が97メートル、96・5メートルの236・3点で2位に入った。1回目に97メートル、2回目に最長不倒の100メートルを飛んだマーレン・ルンビー(ノルウェー)が248・5点で今季、通算とも2勝目を挙げた。

 他の日本勢は岩渕香里(北野建設)が13位、勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)が19位。

 2回目に進めなかった岩佐明香(日大)は31位、茂野美咲(CHINTAI)は34位だった。

   ◇

 1回目で4位と出遅れ、逆転優勝を狙った高梨の2回目。激しく降る雪の中、K点に1メートル届かない89メートルながらも暫定首位に浮上した。だが、残り3人が次々とK点を越えた。今季初めて表彰台を逃し、「トライアル(試技)では自分の感覚が見えてきた、という希望があったけど…。直さなきゃいけない部分がまだある」と唇をかんだ。

 競技前の試技。有力選手が軒並み80メートル台の中で90メートルを飛び「まずまずというか、感覚はつかめていた」。だが1回目を飛び出すと、しっくりこない。心理的な面もあったといい、「焦りがあった。日本で良い結果を残したい気持ちがあった」。前日の第7戦はW杯通算50勝を地元北海道で逃し、この日も微妙な狂いに苦戦した。

 全日本の山田いずみコーチは原因の一つを、踏切台で十分な力を伝え切れていないことで空中のスピードが不足していると指摘し、「しっかり助走路に乗って、頭とおしりでバランス良く踏み切り台で立つこと」。続けて「次はジャンプ台も変わる。心配はしていない」と背中を押す。次戦20、21日は山形・蔵王大会。20歳の繊細な気持ちもまた切り替わるはずだ。

 高梨自身、迷い込んだわけではない。17戦14勝で総合優勝を手にした昨季W杯中も同様に2位、4位と2戦連続で優勝を逃したこともあるが、その後は3連勝で完全復活を飾った。「長いシーズン、いかに波を最小限にとどめるかが大事なこと」と高梨。自己と戦いながら、復調を目指している。 (上條憲也)

 

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