東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 3月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

元日本代表、再起の佐野 名古屋ウィメンズマラソン5年ぶり出場へ

不調や病気を乗り越えて名古屋ウィメンズマラソンに挑む佐野麗美=埼玉県和光市で

写真

 12日に行われる「名古屋ウィメンズマラソン2017」(中日新聞社など主催)に、世界選手権元日本代表の佐野(旧姓中里)麗美(れみ)(28)=ニトリ=が出場する。スランプや病気を乗り越えて挑む5年ぶりの舞台に「出るからにはベストに迫る走りをしたい」と誓う。 (佐藤航)

 仲のいい選手の応援で訪れた昨年の名古屋ウィメンズ。最後までもつれた激しい日本人トップ争いに「4年前の自分を見ているようだった」と、再び勝負の世界に引き込まれた。そして「来年は自分も出る」と決意した。

 群馬・太田市商高(現市太田高)から強豪ダイハツに進んだ。12年の名古屋ではロンドン五輪の切符を狙ったが、最終盤で競り負けて日本人2位に終わり、「戦意喪失で何も考えられなかった」。

 半年かけて気持ちを立て直した後も結果が出ない。その年の横浜国際は途中棄権、翌年の2レースも苦戦。原因不明の脱力感と脚が空回りする感覚が続いた。

 一時は引退も考え、14年に退社。地元で市民ランナーとして走り続ける中、何げなく受けた検診で卵巣のう腫が見つかる。摘出手術をして半年練習ができなかったが、不思議と気持ちは軽くなった。「不調の原因はこれか。取ってしまえばまた走れるんだ」

 はっきりした因果関係は今も分からないが、あれほど苦しんだ脱力感はなくなっていた。旧知の指導者の誘いで15年春に旗揚げしたニトリに加入。復帰戦となった秋のさいたま国際は自己記録より15分以上遅い2時間40分台にとどまり、再び引退が頭をよぎったが、諦めきれなかった。

 当時、結婚したばかりの清志さん(28)は、妻の現役続行に消極的だったが、そのレースを見て「もう少しやってみたら。笑顔でゴールできるまでやりなよ」と言ってくれた。「なかなかしぶといと自分でも思う」。悔しい思いが残る名古屋で、納得の走りを追い求める。

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】

PR情報



ピックアップ
Recommended by