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【スポーツ】

前橋育英の「14」田中が躍動 公式戦初打席で先制打

中村−前橋育英 2回前橋育英1死二、三塁、中前に先制の2点打を放つ田中=甲子園で

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 20日、甲子園球場で1回戦3試合が行われ、報徳学園(兵庫)前橋育英(群馬)盛岡大付(岩手)が2回戦に進出した。

 報徳学園は序盤から打線がつながり、21世紀枠で初出場の多治見(岐阜)投手陣に21安打を浴びせ、21−0で大勝した。報徳学園は春30勝で、兵庫勢は春夏通算300勝となった。

 前橋育英は二回に2点を先制し、六回には4長短打で3点を追加。21世紀枠で40年ぶりに出場した中村(高知)を5−1で下した。群馬勢は春夏通算100勝。

 盛岡大付は延長十回に1点を勝ち越されたが、その裏無死二、三塁から林が2点適時打を放ち、高岡商(富山)に10−9で逆転サヨナラ勝ちした。

     ◇

 背番号「14」の一打が選抜初勝利に導いた。先制の2点適時打を放った前橋育英の田中。「緊張したが、全力でやることをやれた結果」。真剣味が足りなかった弱さを乗り越え、夢の舞台で芽吹いた。

 0−0の二回。2連打と犠打で築いた1死二、三塁で打席が回った。これが公式戦初打席。「引きつけて打つことを意識した」。高めに浮いた直球を振り抜くと打球は中前で弾んだ。会心の当たりとはいかなかったが、試合の主導権を握るには十分な一振り。「走者をかえせてよかった」と胸をなで下ろした。

 昨秋は県大会の初戦のみベンチ入り。荒井監督が「これといったものがなかった」と振り返るように、走攻守どれも中途半端だった。「春には絶対、自分が出るんだと思って冬を過ごした」と田中。練習に向かう意識を変えたことで鍛錬の密度が濃くなり、大事な初戦で「7番・左翼手」を任されるまでに成長した。

 チームは相手エース北原の多彩な投球術を前に、ほとんど好機をつくれなかった。田中は六回も中前打を放ち、一挙3点を加える呼び水に。「つないでいく自分たちの攻撃ができてよかった」。その中心となってつかんだ春の一勝目。努力家の一押しで4年前の夏の覇者が好スタートを切った。 (中川耕平)

 

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