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【スポーツ】

マラソン代表選考 お家芸復活へ本腰 暑さに強い選手を選べるかが課題

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 低迷を続けていたマラソン界が大きくかじを切った。これまでの代表選考は男女とも五輪前年の世界選手権と、その後の国内3大会を対象レースとしてきた。合計4レースから代表3人を選ぶ方式で、異なる条件のレース結果を比べることになる。どうしても選考側の主観が入り、揉(も)めることがしばしばあった。

 日本陸連は改善するため、透明性と公平性を軸に議論を重ねてきた。選考大会のGCレースで2枠。その後の国内3大会で最速タイムの選手を選ぶことになり、主観を挟む余地はない。ある実業団の監督は「これまでは代表に選ばれたのに、後ろめたさのある選手もいた。新方式なら代表選手も落選した選手も納得できる。これで悲劇の選手は出てこなくなる」と歓迎した。

 五輪で戦うためにこだわったのは「調整能力」だ。2段階選考となり、最低でも2大会に体調を合わせ、一定の成績を収めなくてはならない。これは過去の五輪メダリスト6人が本番までに最低でも2レースを経験したデータに基づいている。瀬古リーダーは「ぽっと出で、経験も何もないまま大会を迎えるのが私の危惧」と、勢いだけの新星ではメダルを取れないことを強調した。

 今後は地元開催の利をどこまで生かせるか。本来ならGCレースは、ちょうど1年前に本番コースで行われるのが理想だろう。しかし、8月の東京は酷暑となり、選手の消耗は計り知れない。河野ディレクターは「内臓をやられて、体調が戻るのに数カ月かかる選手も出てくる。本番に影響する」と言うほどだ。開催時期、場所は未定で、暑さに強い選手を選べるのか未知数だ。

 とはいえ、全種目を通じて東京五輪の選考方法が決まったのはマラソンが初めて。3年4カ月前の方針発表は、お家芸復活への本気度が伝わってくる。 (森合正範)

 

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