東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 8月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

若松、復活の1勝 「無になって」緩急自在 7回0封

7回ヤクルト2死一、三塁、代打大松を一飛に打ち取る中日の若松=ナゴヤドームで

写真

◇中日3−0ヤクルト

 中日の若松が7回無失点で今季初勝利。緩急を使って打たせて取り、ピンチでの粘りが光った。田島が26セーブ目。打線は四回に大島の3号ソロで先制し、八回もゲレーロが29号2ラン。ヤクルトは零敗で好投の小川を援護できず。

 七回2死一、三塁のピンチで、打席には代打の大松。フルカウントから中日先発の若松は打者の心理に思いを巡らせた。「(大松は)チェンジアップを待っているのでは」。考えは捕手の松井雅も同じ。「2ストライクになった直前の直球を振ってこなかった」。息が合ったバッテリーが選択したのは、決め球のチェンジアップではなく直球だった。

 「無になって投げた」という内角低めへの134キロ。タイミングを外し、大松を一飛に仕留めた。大松の前に迎えた坂口には直球やカーブを織り交ぜて狙いを絞らせず、最後はチェンジアップで投ゴロ。四回1死一、二塁の場面ではカーブで中村に併殺打を打たせるなど、常に変化球を印象づけてきた。「130キロそこそこを速く見せるのも技術」と森監督。試合を通して見せてきた緩急が、勝負どころで効いた。

 開幕から4試合で0勝3敗。「投げた球がどこに行くかわからない」と言うほど自信を失い、4月に2軍に落ちた。腰痛にも悩まされたが「キャンプメニューを一人でやった」と振り返るほど走り込み、体の切れを取り戻した。

 8月6日の復帰登板は四回途中まで4失点。直球とチェンジアップという組み合わせにとらわれて単調になった。「確率が2分の1だと打たれる」。反省も生かした末の7回無失点だった。

 2軍では「今年はもう終わりかな」と弱気にもなった。1軍では鈴木や小笠原といった若い先発投手が活躍していた。「僕が入れる場所はないのでは」と諦めかけていたマウンドでようやく今季初勝利。昨年7月9日以来の白星を手にした。

 本来なら若手の先頭に立つ存在。遅すぎる活躍であることは分かっている。「迷惑しか、かけていない。これからが本当に大事」。巻き返しを期す思いが、逆転でのAクラスを目指すチームの力になる。 (海老名徳馬)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報