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【スポーツ】

清宮、プロ志望 「王さんに憧れ。868本目指す」

プロ志望を表明し、笑顔を見せる早実の清宮幸太郎=東京都内で

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 高校野球で屈指の強打者、早実(東京)の清宮幸太郎内野手(18)が22日、東京都国分寺市の同校で記者会見し、卒業後の進路について「野球に集中できる環境を選びたい。自分を厳しく指導してくれて、成長させてくれる球団に行きたい」とプロ志望届を提出することを表明した。

 10月26日のドラフト会議の目玉となり、複数球団からの1位指名が確実視される。将来的な米大リーグ挑戦については「夢はメジャーで活躍すること」と述べた。184センチ、101キロと恵まれた体格と高校生離れした打撃技術を持つ清宮は、高校野球で歴代最多とされる通算111本塁打を放った。1年夏に出場した甲子園大会で2本塁打をマーク。ことしはU−18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)日本代表の主将も務めた。

     ◇

 「早実の先輩である王貞治さんに憧れを持って野球をやってきた。いずれは(王さんが記録したプロ通算最多本塁打の)868本を目指せるようになりたい」。清宮は「世界の本塁打王」の名を挙げ、壮大な夢を語った。

 清宮の最大の魅力は、類いまれな長打力。ただ、厳しいプロの世界に挑む決意を固めたからこそ、自らの課題も冷静に分析する。「バットが違うので、感覚にしっかり慣れること」。今後、磨くべきは木製バットへの順応と、一層のパワーアップと明かした。

 高校通算最多とされる111本塁打の大半は、金属バットから生まれた。プロで使う木製バットは金属に比べて飛距離が出にくく、操作も難しい。木製バットで臨んだU−18W杯では32打数7安打、2本塁打に終わった。

 これまでも精力的に筋力強化に取り組んできたが、プロの投手が投じる150キロ超の直球や、手元で微妙に動く速球などに対応するため「もっとしっかりトレーニングを積んで、パワーをつけたい」と覚悟を口にした。

 それでも、周囲はその実力に太鼓判を押す。今夏の甲子園大会で大会最多記録を更新する6本塁打を放った広陵(広島)の中村奨成捕手でさえ「長打力が自分には足りないので欲しい」とうらやむ。中日の中田宗男スカウト部長は「技術的なもの、選球眼、タイミングから始まって、全てを持っている。打つことに関しては抜けている」と絶賛する。

 「高校野球の感覚とは全然違うものを味わうと思うが、自分の中で消化できる強さを持っている」と清宮を指導してきた早実の和泉実監督は言う。将来的には米大リーグ挑戦も視野に入れる超高校級スラッガー。プロ入り後のさらなる飛躍に期待が膨らむ。 (磯部旭弘)

◆一問一答 夢はメジャーで活躍

 記者会見でプロ志望を表明した清宮の主な一問一答は次の通り。

 −今の率直な気持ちは。

 友達からも「どっちなの」と聞かれていたので、すっきりした。だが、プロを目指すのでやっていけるのかという不安がないわけではない。

 −進学の選択肢は。

 早大でラグビーをやりたくて早実に入った。もともとは大学に行くつもりだった。

 −プロ志望の決断の理由。

 昔からの夢でもあるし、より高いレベルでやりたいということでプロ野球を選んだ。

 −両親の反応は。

 自分が選んだ道を押してくれるということだった。

 −12球団OKか。

 志望届を出してから話ができる。これから話を聞くので、まだちょっと分からない。

 −大リーグ挑戦は。

 自分の夢は変わっていない。プロの世界で一つ一つ目標をクリアしていくことで次につながっていく。

 −目標の成績や選手は。

 早実の先輩である王さんの記録は目標となる数字なのかなと思う。やるからには王さんのような人間、野球人になりたい。

 −どんな選手になりたい。

 見ている人を幸せにしたり、感動させたりできる選手になりたい。野球選手としての理想像はそこにある。

 −高校生活は残りわずか。

 文化祭に向けてクラスで頑張っている。みんなで劇をやる。(役は)内緒です。

<きよみや・こうたろう> 小学3年で野球を始め、中学1年時の12年、東京北砂で投打の軸としてリトルリーグのワールドシリーズ制覇。2015年の東京・早実高入学直後から中軸を務め、同年夏の甲子園で2本塁打して4強入りに貢献。3年時は主将を務め、今春の選抜大会では2回戦敗退。今夏は西東京大会決勝で敗れ、甲子園出場を逃した。東京都出身。

<プロ野球志望届> プロ野球球団への入団を希望する高校生、大学生に提出が義務づけられたもの。高校生は所属する各都道府県高野連に届け出る。未提出の選手はドラフト会議で指名を受けることができない。日本野球機構の球団だけでなく、国内独立リーグや米大リーグも含まれる。提出期限はドラフト会議の2週間前で、ことしは10月12日。

 

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