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【スポーツ】

羽生最高112.72点 今季初戦SPミスなし

気迫の表情でフィギュアスケート男子SPの演技を終える羽生結弦。自身が持つ世界歴代最高得点を更新した=モントリオールで(共同)

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◇フィギュア オータムC

 【モントリオール=共同】国際大会のオータム・クラシック第2日は22日、当地で行われ、男子ショートプログラム(SP)で2014年ソチ冬季五輪王者の羽生結弦(ANA)が今季初戦でミスなしの演技を披露し、自身の世界歴代最高得点を更新する112・72点で首位発進した。

 羽生は冒頭に4回転サルコー、後半にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転−3回転の2連続トーループを鮮やかに決め、15年のグランプリ(GP)ファイナルでマークした世界最高得点を1・77点上回った。世界選手権2度優勝のハビエル・フェルナンデス(スペイン)が101・20点で2位。村上大介(陽進堂)が70・09点で7位と出遅れた。最終日の23日(日本時間24日午前)にフリーに臨む。

 女子でSP2位の三原舞依(神戸ポートアイランドク)と9位の新田谷凜(中京大)は最終日のフリーへ調整した。

 日本スケート連盟の小林強化部長は「すごい出来。ステップなんてピアノの旋律そのもの。前よりもっと(心に)響くものだった」と2季ぶりに用いた「バラード第1番」の完成度の高さにうなった。(共同)

◆難度下げても…伸びしろの証し

 羽生は大会前に右膝痛で武器の4回転ループを回避し、難度が下がる4回転サルコーを跳ぶ決断を下した。本番前に「サルコーで簡単だろ」とオーサー・コーチに言われた第一人者はほぼ完璧な演技で魅了し、何度もうなずき「すごく簡単だったよ」。最高ではない構成で樹立した2季ぶりの世界最高得点はさらなる伸びしろの証しだ。

 疲労の影響が出て万全ではない中で、所属先の城田監督が「どうなるかなというのはあった」という今季初戦。「一つ一つ丁寧に」と集中したソチ五輪王者の演技は圧巻だった。冒頭の4回転サルコーを流れるように降りて勢いに乗り、基礎点が1・1倍の後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も美しく決め、ともに出来栄えで最高3点の加点を引き出した。さらにくるくる回って助走なく踏み切る高難度な4回転−3回転の2連続トーループ。3回転では両手も上げ、着氷して握った手をぱっと開くと日本人が詰めかけた会場は大歓声で沸いた。オーサー・コーチが「オーケストラで観客やジャッジを指揮しているようだった。すごい支配力」とうなる見せ場だった。

 ステップ、スピンは全て最高難度のレベル4を並べた。表現力を示す演技点で5項目のうち4項目で10点満点を出すジャッジもいた。「自信を持って滑れた」と平昌五輪シーズンでこの上ないスタートを切った。(共同)

 

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