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【スポーツ】

井口、森野 21年やり切った 引退試合

7回に代打で出場。一ゴロに倒れ、塁上でヘルメットを取って声援に応える森野=ナゴヤドームで

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◆代打に歓声 7度宙舞う

 中日の黄金期を支えた森野が、現役生活を終えた。通算6495回目の打席は七回の代打。一塁ゴロに倒れたが、「当たり前だと思っていたけど、改めて歓声を聞いて、この世界は素晴らしいんだな」としみじみと振り返った。

 今季は2軍スタート。5月下旬に昇格すると、徐々に打撃の手応えをつかんだ。「これならもう少しいけるかな」。思った直後に右太ももを肉離れ。懸命にリハビリに取り組んでいた8月初旬、再発した。「心の糸が、筋肉とともにもうだめだなって」。引退を決意した。

 試合後の引退セレモニーでは、仲間に囲まれ、背番号と同じ7回、宙を舞った。表情は終始穏やかだった。「もう少し、しんみり込み上げるものがあるかと思っていた。やり切ったからかな」

 試合後、白井オーナーが来季の打撃コーチ就任を要請する考えを明かした。森野は「正式には聞いてない」と慎重に言葉を選びつつも、「やらなきゃいけないってところですかね。使命とも思う」と表情を引き締めた。

 中日一筋21年。まだドラゴンズブルーのユニホームをまとう日は続く。 (多園尚樹)

◆九回同点弾 ナイン鼓舞

9回、同点2ランを放ちコーチとタッチを交わしホームへ向かうロッテ・井口=ZOZOマリンで

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 現役引退を撤回してもいいのではないか。最後まで色あせない勝負強さに、そう思ったファンも多かったに違いない。ロッテが2点を追う九回無死一塁。引退試合に臨んだ井口の打球は最後にひと伸びし、バックスクリーン右に飛び込んだ。起死回生の同点2ランにファンは沸き返った。

 増井の149キロをきっちり仕留めた。「シーズン中は失速していた当たりだけど、今日はみんなの思いや自分の思いがボールに伝わったんだと思う」。今季2号。この日の4打席目、誰もが現役最後と思った打席で飛び出した。

 8月27日のソフトバンク戦を最後に、「若い選手に出場機会を」と出場選手登録を外れ、この日に向けて2軍で調整してきた。

 6番DHで先発出場すると、第1打席で左前打。その後の2打席は凡退したが、スイングを修正して、本塁打。伊東監督も「役者が違うね」とうなった。延長十一回の現役最後となった打席は右飛だったが、全選手が井口の背番号6を付けたチームは十二回にサヨナラ勝ち。「本当にやり切った」と充実感に浸った。

 試合後のセレモニー。「2000安打、メジャー挑戦、40歳まで現役と、たくさん経験できて自分自身の宝になった。21年間、最高の野球人生でした」とあいさつ。球団から次期監督への就任要請を受けている42歳は、今季のチームの低迷にも触れ「来季はこの悔しさをぶつけてほしい」と選手たちに呼び掛けた。 (牧田幸夫)

 

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