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【スポーツ】

4番で完封 大谷集大成 札幌で最終登板 2安打10奪三振

オリックス戦に「4番・投手」で先発した日本ハム・大谷

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◇日本ハム3−0オリックス

 日本ハムは四回、4番大谷の中前打から3連打で1死満塁とし、大田の走者一掃の二塁打で先制した。大谷は2安打で10三振を奪って今季初完封を飾り、3勝目を挙げた。オリックスは打線が3失点で完投した金子を援護できなかった。

 プロ野球では漫画の世界の話と言われた「4番・投手」が66年ぶりに実現した。本拠地最終戦で追い求めてきた二刀流の究極の形で出場した日本ハムの大谷は、今季初の完封ショーを披露。打っても先制点の起点となった。投打で役割を果たし、「最後は勝って締めくくりたかった」と笑顔を見せた。

 淡泊なオリックス打線に助けられ、右腕は一回から面白いようにアウトを重ねた。「直球狙いなら、スライダーが有効だと思った」と、最速162キロの真っすぐを軸に、決め球には切れ味抜群の変化球。許した安打は2で、奪った三振は10個に達した。「まだ100(パーセント)には程遠いけど、抑えられたことは良かった」とうなずいた。

 一方、4番での起用を栗山監督は「各打者の状態から、それが自然な形」と説明したが、4番が大谷の最も輝く打順であることは否定しなかった。今オフにポスティングシステムを利用して米大リーグ挑戦の意志を固めている右腕にとって、これが日本での最後の登板となる可能性が高い。二刀流の集大成として夢のある「4番・投手」をファンの前で実現させたかった。歴史をひもといても、1950年の2リーグ制以降は、51年の藤村富美男一人だけだ。

 中前打した四回は、大田の適時打で先制のホームを踏んだ。しかし八回2死一、二塁の好機で空振りの三振に倒れた。「プレッシャーのかかるああいう場面で打てて本物の4番。まだまだかな」と振り返ったが、故障で苦しんだ今季、やっと投打にフル出場できた充実感に浸った。

 大リーグのベーブ・ルース以来となる2桁勝利2桁本塁打、投打でベストナイン同時受賞など、これまで球界の常識を次々に覆してきた大谷だが、栗山監督は「彼の野球人生の中では、まだ1合目ぐらい」と話す。来年はどんな姿を見せてくれるのだろうか。 (牧田幸夫)

 

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