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【スポーツ】

白井、ゆか3度目V 体操世界選手権 同一種目別、日本勢初

男子種目別決勝の床運動で、H難度の「シライ3」を決める白井健三の連続合成写真(右から左へ)=モントリオールで(共同)

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 【モントリオール=共同】世界選手権第6日は7日、当地で種目別決勝の前半5種目が行われ、男子床運動で白井健三(日体大)が15・633点をマークし、前回2015年大会に続く3度目の優勝を果たした。同一種目別で3度の世界一は日本選手初の快挙となった。

 予選1位の白井はH難度の「シライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)」を含む高難度の構成を披露し、2位のアルテム・ドルゴピャト(イスラエル)に1・100点差の圧勝だった。個人総合3位を合わせ、今大会で2個目のメダル。

 女子跳馬は宮川紗江(セインツク)が13・800点で8位、マリア・パセカ(ロシア)が14・850点で2連覇、段違い平行棒は范憶琳(中国)が15・166点で2連覇。男子はともにリオデジャネイロ五輪王者であん馬のマックス・ウィットロック(英国)が15・441点、つり輪のエレフテリオス・ペトルニアス(ギリシャ)が15・433点で2連覇した。

◆1人別次元の強さ

 得意の床運動。「シライ」の名前が付く技が三つも入った難しさと美しさを両立する別次元の強さを見せ、白井は当然のように3度目の世界一に輝いた。初出場で3位となった個人総合に重点を置いたため、予選と決勝で計12種目もこなし、体と気持ちの状態が万端ではなかったという。金メダルが当たり前の状況にも打ち勝ち「ほっとした」と安堵(あんど)感がにじんだ。

 リオデジャネイロ五輪後に組み込んだH難度の「シライ3(伸身リ・ジョンソン)」を冒頭で豪快に決めて観客の驚嘆の声を誘うと、次にG難度の「リ・ジョンソン」、残る二つの「シライ」もまとめた。7・2点と高いDスコア(演技価値点)で他を圧倒し、出来栄えを示すEスコアも全体2位。今回最も美しい演技をする選手として贈られた「エレガンス賞」にふさわしい演技だった。

 卓越したひねりの技術と抜群の空中感覚で、高難度の構成を軽々と成功したように映るが「前の慣れていた構成に比べるとばたつきはある」。最初に大技が二つもあり、余裕がないという。ひねりの力加減を十分につかめないままで三つ目以降の跳躍系に臨んでおり、試行錯誤を続けて完成度を高めてきた。

 国内外で刺激をもらえるライバルがいない状況に「ある意味、慣れています。他の人を気にしなくていいのはすごく楽」と笑う。「(内村)航平さんも個人総合でこんな感じだったのかな」。予選で負傷棄権するまで6連覇してきた先輩の心境が分かる立場になってきた。 (共同)

 

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