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【スポーツ】

池田プロの矜持 日本オープン2度目V

ウイニングパットを沈めガッツポーズする池田勇太=岐阜関CC東Cで

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◇日本オープン選手権<最終日>

(15日・岐阜県岐阜関CC=7180ヤード、パー70)

 国内三大大会最終戦は首位から出た昨季賞金王の池田勇太が3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72と苦しみながらも1打差で逃げ切り、通算8アンダーの272で3年ぶり2度目の日本一に輝いた。今季ツアー3勝目、通算19勝目で賞金4000万円を獲得した。

 アマチュアとして90年ぶりの制覇を狙った東北福祉大1年の金谷拓実が2位。3位に小平智が入った。

 1打リードで迎えた18番。ティーショットを3番ウッドで刻んだ金谷に対し、池田が選んだのはドライバーだった。「最終日最終組にプロが刻んで逃げる姿は見たくないでしょ」。フルスイングした球はフェアウエーを転がり、2打目でグリーンへ。ゴルファー日本一を決める大会。制したのは、プロの矜持(きょうじ)を持つ31歳だった。

 スタート時は2位と5打差。前夜には気の早い友人から「優勝おめでとう」とメールが届いた。勝って当然の雰囲気の中、昨季賞金王のリズムが狂う。3番でティーショットを左に曲げてOB。9番も1メートルのパットを決めきれない。15番でもこの日2度目のOBでボギーをたたいた。

 「自分では普通に打っているつもり。何が悪いのか」。原因が分からないまま16番もスコアを落とし、迎えた18番。前日にボギーをたたき、「悔しくて夢にまで見た」という難関ホールで、迷いなく振った。15メートルのバーディーパットをカップに寄せた瞬間、「こみ上げるものがあった」と目を潤ませた。

 近年、女子を席巻するアマチュア旋風。男子にも新しい風が吹いたが、「プロが負けるわけにはいかないと思っていた」。297ヤードと短いパー4の11番。ここでもドライバーで1オンさせ、喝采を浴びた。この4年で優勝2度、2位が2度。プロの技と強さを見せつける、ツアー通算19勝目だった。 (寺西雅広)

 

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