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【スポーツ】

浜口強気、ベイ1勝 打たせぬ覚悟で128球

6回広島2死三塁、会沢を空振り三振に仕留め雄たけびを上げるDeNA・浜口=マツダスタジアムで

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◇DeNA6−2広島

 DeNAの新人左腕、浜口が7回を7安打1四球で2失点と力投。128球を投げたが、球威は最後まで衰えなかった。打線は三回に宮崎が先制の2点打。1点を返された直後の五回は代打乙坂が2点打。九回は宮崎がソロを放った。広島の野村は細かい制球に苦しみ、5回8安打4失点。打線は得点圏に6度走者を進めながら1点ずつの2点止まりだった。

     ◇

 ピンチを迎えるたびに心掛けたのはただ一つ。「しっかり腕を振る」。敗れれば、広島に日本シリーズ進出へ王手をかけられる第2戦。DeNAの窮地を救ったのは、ルーキーの浜口だった。7回2失点でCS初登板初勝利を手にし「何とか粘ることができたかな」とはにかんだ。

 絶対に打たせない−。表情からは強い覚悟がにじんでいた。5−1の六回。1点を返され、なおも2死三塁。会沢を迎え「強気で攻める」とギアを上げた。決め球は調子が良いと感じていた直球。外角の147キロで空を切らせると、グラブをたたいてほえた。

 「緊張していた」という立ち上がり。先頭の田中に中前打を許したが、後続を仕留めると、重圧から解き放たれた。身長173センチ。プロ野球選手としては小柄なその体がマウンド上で躍動する。投球は何度も捕手の手前で弾み、暴投も2つ記録した。それでも「腕を振る」。自身の強みを見失わず、128球を投げ込んだ。

 昨年10月のドラフト。浜口は、柳(中日)、佐々木(ロッテ)を1巡目の抽選で外した末に指名された「外れ外れ1位」だった。1年後。10勝を挙げ、CS進出にも貢献した左腕は充実の秋を送る。「負けられない戦いが続く中で先輩たちの執念をすごく感じた」。自身もチームの力になると心に決めていた。

 今季、広島に対してはレギュラーシーズンで4戦2敗。対戦したセ・パ8球団のうち、唯一白星を挙げることができなかったが大一番でついに土をつけた。いまやチームに欠かせない存在までに成長した22歳は言葉に力を込めた。「勝って横浜に帰る」。思いはただ、それだけだ。 (中川耕平)

 

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