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【スポーツ】

内川4戦連発、ソフト王手 流れ変える一振り

6回ソフトバンク無死、内川が左越えに同点となる4試合連続の本塁打=ヤフオクドームで

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 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)は21日、ヤフオクドームでパ・リーグの第4戦が行われ、2年ぶりにリーグを制したソフトバンクが3位から勝ち上がった楽天を4−3で下して2連勝を飾り、対戦成績を2勝2敗とした。

 ソフトバンクにはリーグ優勝のアドバンテージの1勝があるため、22日の第5戦に勝つか引き分けると日本シリーズ進出が決まる。

 第5戦の先発はソフトバンクが武田、楽天が美馬と発表された。

 セ・リーグの第4戦、広島−DeNAは雨天のために中止となった。広島は1勝2敗だが、リーグ優勝によるアドバンテージを含めて対戦成績は五分となっている。

 アドバンテージを含めて先に4勝したチームが日本シリーズに進む。悪天候が続いた場合、予備日は25日まで。6試合が消化できない場合は、その時点で勝ち星が多いチームが突破する。セの規定ではダブルヘッダーは行わない。勝敗が同じ場合は広島が日本シリーズに進出する。

◇ソフトバンク4−3楽天

 ソフトバンクが逆転勝ちした。2−3の六回に内川が4試合連続本塁打となるソロを放って同点に追い付き、続く中村晃の右越えソロで勝ち越した。救援陣が踏ん張り、五回は勝ち越された後に嘉弥真でピンチを脱し、八回2死からはサファテが4三振を奪って逃げ切った。楽天は六回以降、1安打に封じられた。

     ◇

 六回、ソフトバンクの内川は宋家豪の内角の151キロを豪快に左翼席中段に突き刺した。間髪を入れず、中村晃も右翼席への勝ち越しアーチで続く。頼りになる主将は、この日も最高の輝きを放った。

 CS同一ステージでの4試合連続本塁打は初めて。お立ち台で内川は「ベースを回りながら、(通算868本塁打の)王(貞治)会長はいつもこんな気分で野球をやっていたのかと思った」と、勝利に沸くファンに絶妙なコメントで応えた。

 4戦目で初めて先制しながら、バンデンハークの思わぬ乱調で逆転を許した。立ち込めた暗雲を一振りで振り払い、流れを変えたところが4番の面目躍如だろう。

 台湾出身の右腕とは、負けた第2戦で一度対戦。1−1で迎えた六回1死二塁の好機で空振りの三振に倒れていた。内川は「前回の対戦を生かさないといけない。速球にうまく反応できた」。連日の決勝弾を放った中村晃は「内川さんがつくったイケイケムードの中で流れに乗った」。

 内川は7月に左手親指を骨折し、1軍に復帰したのは9月末。それでも「4番を任された以上、結果が求められる」と強い気持ちで打席に立つ。過去のCSで2度MVPを獲得している経験値も存分に生きている。工藤監督も連日のアーチに「神がかってきた。打席での集中力がすごい」と舌を巻く。

 日本シリーズ進出まであと1勝。内川は「近づいたことは確かだが、最後まで気を抜かず全力で戦う」。短期決戦の怖さは、誰よりも知っている。 (牧田幸夫)

 

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