東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 10月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

村田が王座奪取 再戦TKO勝ち

7回、アッサン・エンダム(左)を攻める村田諒太=両国国技館で

写真

 トリプル世界戦が22日、東京・両国国技館で行われ、世界ボクシング協会(WBA)ミドル級では2012年ロンドン五輪金メダルの村田諒太(帝拳)が王者アッサン・エンダム(フランス)に7回終了TKO勝ちし、新王者となった。31歳の村田は右の強打を中心に一方的に攻め5月以来の再戦を制し、日本選手初の五輪メダリストのプロ世界王者と、1995年の竹原慎二以来で2人目のミドル級王座獲得を果たした。

 世界ボクシング評議会(WBC)フライ級王者の比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)は同級5位のトマ・マソン(フランス)に7回TKO勝ちし、初防衛に成功した。日本記録まで一つに迫る14戦連続KO勝利。WBCライトフライ級王者の拳四朗(BMB)は同級1位の元世界王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)を2−0の判定で下し、初防衛した。

      ◇

 五輪の金メダリストが世界チャンピオンのベルトを巻いた。日本人で初めてアマとプロの頂点に立った。しかも世界的に最も層の厚いとされるミドル級での快挙は、より輝きを増す。

 「ずっと追い掛けてきたものがかなった。金メダルは訳の分からない夢見心地。ベルトは責任を伴う現実的な重みがある」。喜びを村田らしい独特の言い回しで表現した。

 5月のエンダム戦で自信を得た。陣営からは「相手をのんでいけ」と指示。村田自身も「自分のブロックが通用する」と確信があった。1回から左ジャブを中心に手数を出し、3回からは完全にペースをつかんだ。6回は右ストレートでエンダムがよろける。7回には左ジャブで相手の顔が跳ね上がった。「効いているのが分かった。もうあきらめるかなと思った」。前戦の反省を生かし、攻め抜いた。7回が終わると相手はコーナーから立ち上がれず、TKO勝ち。完全決着となった。

 しかし、これで満足してはいない。ミドル級には3団体王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)ら強者がひしめく。「まだ強い相手がいる。これから勝ち続けていくこと。一歩一歩ですね」。村田の力量を考えると、この日が出発点。海外防衛など夢が膨らむ。 (森合正範)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報