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【スポーツ】

清宮、ハムの大砲に 7球団競合の逸材「ここからが勝負」

日本ハムから1位指名を受けた早実高の清宮幸太郎=東京都国分寺市で

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 プロ野球のドラフト会議が26日、東京都内で開かれ、東京・早実高の注目の強打者、清宮幸太郎内野手はロッテ、ヤクルト、日本ハム、巨人、楽天、阪神、ソフトバンクの7球団が1位指名し、抽選の末に日本ハムが交渉権を獲得した。 

 7球団競合は高校生としては1995年の福留孝介内野手(大阪・PL学園高)と並ぶ最多。史上最多は89年の野茂英雄投手(新日鉄堺)、90年の小池秀郎投手(亜大)の8球団。

 今夏の甲子園で6本塁打の1大会個人最多記録を樹立した広島・広陵高の中村奨成捕手は、地元球団の広島が中日との競合を制した。JR東日本の本格派左腕、田嶋大樹投手はオリックスと西武が1位指名し、オリックスが交渉権を獲得。DeNAは立命大の東克樹投手を1位指名した。

 にこやかな表情で会見場のホールに現れた。今年のドラフトの目玉だった早実高の清宮は、7球団による抽選の末、日本ハムの1位指名が決まった瞬間を別室で見守った。「(競合の)数よりもこれからが大事。ここからが勝負」。しっかりした口調で決意を述べた。

 恵まれた体格を生かした長打力が武器の超高校級スラッガー。入学してすぐにレギュラーとして活躍し、1年夏の甲子園では2本塁打を放ち4強入りに貢献した。高校時代に積み上げた本塁打は歴代最多の111本を誇るが、「高校の成績はプロでまったく関係ない」と気を引き締める。「走攻守の全部を伸ばしたい。まだまだ足りていない」と貪欲な姿勢でプロへ臨む。

 昨季は日本一に輝きながらも今季はパ・リーグ5位に低迷した日本ハムは、育成に定評がある。若い選手が次々に頭角を現している。清宮はダルビッシュ(現ドジャース)や大谷の名前を挙げて「たくさんいい選手が育っている。成長できる環境に入れるという期待はある」と話した。

 早実の先輩でプロ通算最多本塁打の868本を放った王貞治氏(ソフトバンク球団会長)をあこがれとし、将来の大リーグ挑戦も夢として持ち続ける。「まだ何も残せていない。着実に一歩ずつ向かっていきたい」

 レベルアップした先には、無限の可能性が待っている。 (磯部旭弘)

◆一問一答

 清宮は穏やかな表情でプロの舞台に進む思いを語った。

 −7球団の1位指名。

 たくさんの指名を受けるとは思っていなかったので光栄。やっとスタートラインに立てた。

 −栗山監督の印象は。

 枠にとらわれないところが好きなので、いい監督に巡り合うことができたと思う。

 −プロへの思いは。

 高校野球では記録を残すことができたが、プロは別の世界。自分を信じてやっていきたい。

 −プロ1年目の目標の本塁打数は。

 自分はそんなことを言える選手ではない。目の前の課題を一つ一つクリアしていく。

 −日本ハムでも本塁打を期待される。

 素晴らしい選手ばかりで、1軍でレギュラーになるのは難しいが、目指すべきところはそこにあると思う。

 −プロ入り後の先の夢は。

 自分は本当にメジャーリーグでやりたいと思っている。まだ何も残していないが、夢は夢としてある。そこに向かって、着実に目の前のことをやっていきたい。

◆栗山監督「球界の宝預かる 緊張感いっぱい」

 7球団競合の中、清宮のくじを引き当てた日本ハムの木田ゼネラルマネジャー(GM)補佐は派手なガッツポーズで喜びを爆発させた。親交の深いタレント明石家さんまさんの「左手でいけ」というアドバイス通りに引いたことを明かし「祈りながら(くじを)開いた。本当にびっくりした」と振り返った。

 くじ運に過去恵まれず、今年は大役を譲った栗山監督は「(吉村)GMが僕をクビにして、木田さんに引いてもらった」と苦笑。それでも、念願だった清宮との交渉権を獲得し「これから『球界の宝』をお預かりする可能性があるのでうれしいけど、今は緊張感でいっぱい」と話した。

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