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【スポーツ】

キタサン春秋V

写真

 ◇第156回天皇賞・秋(29日・東京11R2000メートル芝18頭、GI)

 降雨、不良馬場の中での一戦は、今年限りで引退する1番人気のキタサンブラック(武豊騎乗)=写真(左)=が2分8秒3で優勝、史上5頭目の天皇賞春秋連覇でGI6勝目を挙げ、1着賞金1億5000万円を獲得した。春秋合わせて天皇賞3勝はテイエムオペラオー以来、史上2頭目。

 同騎手はこのレース6勝目、天皇賞は14勝目(春8勝)。清水久詞調教師は秋の天皇賞初制覇。

 スタートで出遅れたキタサンブラックは中団の後方につけ、3コーナー付近から内側を一気に進出。最後の直線で早めに先頭に立つと、内から迫る2番人気のサトノクラウンの追い込みを首差で抑えた。さらに2馬身半差の3着は13番人気のレインボーラインだった。

◆「現役最強」首差で快勝

 現役最強馬のキタサンブラックと名手の武豊のコンビが、雨で時計のかかる馬場でもその強さをまざまざと見せつけた。2着と首差という着差以上の快勝だった。

 「勝ててホッとしている。後ろからサトノクラウンがきたのはわかったが、追ってくればまた伸びてくれる馬。余裕はなかったが冷静に対処できた」と武豊。パドックでの状態には自信を持っていたというが、馬がゲートの前扉にぶつかった時にスタートが切られ、大きく出遅れた。

 だが、あわてなかった。武豊は「必ずしも前に行くのではなく、出てからの状況で決めようと思っていた。それにこの馬は位置ではなく、リズムよく走れれば強いので」。後方から内側の進路を追走、3、4コーナーで先頭集団にとりつき、最後の直線に入ると多くの馬が外に持ち出すのを見ながら、内から早めに先頭に立ち、そのまま押し切った。

 キタサンブラックの残りレースは、ジャパンカップと有馬記念。オーナーで歌手の北島三郎さんは「さみしくなるが、引き際の美しさも大事。残り2戦無事に走ってほしい」と話す。武豊は「これだけの馬だからあと2戦勝って終わりたい」と夢を口にした。 (沢田隆良)

<キタサンブラック> 5歳牡馬、父ブラックタイド、母シュガーハート。北海道日高町のヤナガワ牧場生産、馬主は大野商事。戦績は18戦11勝、天皇賞3勝などGI6勝を含む重賞9勝。獲得賞金は14億9796万1000円。

 

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