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【スポーツ】

宇野圧巻 GP3勝目 フィギュアスケートGPカナダ

男子フリーで演技する宇野昌磨=レジャイナで(共同)

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 【レジャイナ(カナダ)=共同】グランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケートカナダ最終日は28日、当地で行われ、男子で昨季の世界選手権2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)がショートプログラム(SP)に続いてフリーも197・48点で1位となり、合計301・10点でGP3勝目をマークした。

 ジェーソン・ブラウン(米国)が261・14点で2位。2014年ソチ冬季五輪銀メダリストでSP2位のパトリック・チャン(カナダ)はフリー7位と崩れ、245・70点で4位だった。

 無良崇人(洋菓子のヒロタ)は186・66点で最下位の12位に終わった。

 女子はGPデビュー戦でSP10位と出遅れた16歳の本田真凜(大阪・関大高)がフリーで3位の125・64点を出して巻き返し、合計178・24点で5位。本郷理華(邦和スポーツランド)は176・34点で6位だった。

 昨季の世界選手権2位のケイトリン・オズモンド(カナダ)がSP、フリーともに1位となり、212・91点で5季ぶりのGP2勝目を挙げた。

◆4戦連続300点超え

 演技後半の4回転フリップで着氷が乱れ、続く4回転トーループでは降りたときに氷に手をつきはしたが、宇野の総合力の高さは際立っていた。「体力不足を感じた。SP、フリーでしっかり演じきれるように体力強化が一番の課題だと思う」と振り返ったが、3月のプランタン杯から4戦続けて合計得点で300点超えを果たし、2位のブラウンには40点近い大差。「300点をコンスタントに出せるようになったのは去年からの成長の表れ」と誇った。

 午前の公式練習から体が重かったというが「とりあえず全力で、ここで死ぬつもりで耐えよう」と腹をくくり、フリーに臨んだ。冒頭の4回転ループを軽やかに決めると、重きを置いていた終盤の4回転−2回転の2連続トーループから三つの連続ジャンプで全て出来栄えの加点を引き出し、技術点だけで100点超えと圧倒した。

 二つの大きなミスはあったが、表現面を示す演技点は5項目のうち4項目で10点満点の9点台をマーク。2季ぶりに演じるオペラ「トゥーランドット」のクライマックスでは両脚を180度開き、さらに上体も反らせて滑る独特のイーグルで魅了し、スタンディングオベーションも浴びた。

 ジュニア時代からの目標で世界選手権王者の羽生結弦(ANA)に「勝ちにいく」と誓ったシーズン。GP初戦で平昌冬季五輪金メダル候補であることを改めて証明し、直接対決の可能性があるGPファイナル(12月・名古屋)進出に近づいた。 (共同)

女子フリーで表情豊かに演技する本田真凜=共同

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◆技術点2位、本田収穫

 本田に明るい笑顔が戻った。ミスが続いて10位に沈んだSPから一夜明けて迎えたフリー。浜田美栄コーチから「悪いときにどうするかが大事」と送り出されると序盤に2連続3回転ジャンプを決めて勢いに乗り、大きなミスなくまとめてみせた。3日前の練習で負った左臀部(でんぶ)の痛みを抑える薬を飲んで臨んだが、5位まで挽回し「逃げて終わるんじゃなくて、今後につながる演技ができた」と声を弾ませた。

 予定した構成からは難度を落としたが、ジャンプは全て着氷し、SPで取りこぼしたスピンのレベルは三つ全て最高難度の4をそろえた。技術点では2位と意地を見せた。一方で演技点では6位と課題も残り、浜田コーチが「(技と技の)つなぎを三つ省いていた。もっと振り付けの意図をくんだ演技ができたら」とシニアの自覚を促した。

 GPシリーズ上位6人のファイナル進出が厳しくなったが、中国杯(11月3、4日・北京)では2枠の平昌冬季五輪代表を争う三原舞依(シスメックス)樋口新葉(東京・日本橋女学館高)と直接対決する。「自分の演技に集中するということが一番の収穫になった。SPの改善点を考えていきたい」。次戦に重圧を受けたGPデビュー戦の経験を生かせるか。 (共同)

 

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