東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

延長で底力 タカ日本一 11回に川島サヨナラ打

日本シリーズを制し、胴上げされるソフトバンク・工藤監督=ヤフオクドームで

写真

 SMBC日本シリーズ2017は4日、ヤフオクドームに舞台を戻して第6戦が行われ、ソフトバンク(パ・リーグ優勝)がDeNA(セ・リーグ3位)に延長十一回、4−3でサヨナラ勝ちし、対戦成績を4勝2敗として2年ぶり8度目(南海、ダイエー時代を含む)のシリーズ制覇を果たした。サヨナラでの優勝決定は1988年の西武以来4度目。

 最高殊勲選手(MVP)にはサファテが選ばれた。工藤監督は就任1年目の15年以来、2度目の日本一に輝いた。

◇ソフトバンク4−3DeNA

 ソフトバンクは2−3の九回1死から内川のソロで延長戦に持ち込み、十一回は2死一、二塁として川島の右前打でサヨナラ勝ちした。

 DeNAは五回に逆転し、今永が八回途中まで2安打2失点、11奪三振と好投したが、九回に代わった山崎康が追い付かれて暗転した。

◆悔しさ糧に「常勝軍団」築く

 地鳴りのような大歓声がうずまく中、工藤監督が7度宙に舞った。「負けられない中で、選手たちは実力以上の力を出してくれた。何より僕は幸せです」。リーグ優勝と日本シリーズ進出を逃した昨季の屈辱から1年。選手たちと果たした2年ぶりの王座奪回に目頭を熱くした。

 土壇場の九回に内川のソロで追いつき、延長十一回の劇的なサヨナラ勝ちで激戦に終止符を打った。2死一、二塁。「右方向を狙えばバットに当たると思った」という川島の打球が一、二塁間を抜けると、二塁から中村晃が日本一を決めるホームに頭から滑り込んだ。

 ベンチの中で満面の笑みでガッツポースをした指揮官は、選手に負けじとベンチを飛び出した。

 リーグ戦で94勝を挙げた「常勝軍団」が苦しんだシリーズだった。下馬評通りの3連勝スタートも、敵地でDeNAの反撃に遭った。第6戦も今永の快投を許し、1点のビハインドで九回を迎えた。それでも「選手の誰もが必ず追いつき、追い越すと信じてあきらめなかった」と力を込めた。

 今季、先制した試合の勝率は9割近くを誇ったが、このシリーズも最初の3試合で初回に得点した。1番の柳田が、第1打席で安打を放って出塁。デスパイネや内川のタイムリーを呼び込んで先制のホームを踏んだ。第1戦は7球、第2戦は5球、第3戦は10球で得点。鮮やかな先制パンチでDeNAに重圧をかけた。この3連勝の貯金が最後に物を言った。

 第2戦の決勝点は、シリーズ史に残るプレーだった。本塁アウトの判定がリプレー検証の末にセーフとなった今宮の本塁生還だ。アウトのタイミングの中で、ヘッドスライディングで差しのばした左指がベースに触れていた。工藤監督は「気持ちで勝ち取ったセーフ」と“神の手”をたたえた。

 「常勝軍団」に染み付いた勝利への執念、どん欲さを象徴するプレーだった。(牧田幸夫)

 

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報