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【スポーツ】

柔道「合わせ技一本」復活 指導差決着は消滅

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 国際柔道連盟(IJF)は6日までに2020年東京五輪で採用する新ルールを決定し、技あり二つで一本勝ちとなる「合わせ技一本」が復活した。リオデジャネイロ五輪後の検証を受け、今年1月からは「有効」廃止などの新ルールが試験導入されたばかり。これがさらに修正され、日本代表選手や指導陣は再び対応が急務となりそうだ。

 今夏の世界選手権男子66キロ級を強烈な投げ技で初制覇した20歳の阿部一二三(日体大)は「合わせ技一本」の復活を「より一本が取りやすくなる。自分にとっては良かった」と歓迎する。

 世界選手権では技ありを三つも重ねながら優勢勝ちにとどまり「気持ちの面で難しい部分もあった」と話す。短期間に何度も繰り返されるルール変更には「ルールに合わせて対応するのは嫌ではないが、早く固まるに越したことはない」と複雑な胸中を漏らした。

 元世界女王で女子日本代表の福見友子コーチは、指導の差による決着がなくなったことに着目。長期戦にもつれる可能性を視野に入れ「試合の後半でも精度の高い技を出せるように体力を強化しなければ。今後さらに強化するポイントが増える」と警戒感を示した。

 新ルールは来年1月の国際大会から実施予定。全日本柔道連盟によると、来年の世界選手権代表選考に関わる講道館杯全日本体重別選手権(11、12日)とグランドスラム東京大会(12月)は従来のルールを採用する。

●闘い方の幅広がる

 IJFが来年1月から実施する新ルールで最も大きな影響を及ぼすのは、「合わせ技一本」の復活だ。

 IJFの説明によると、「技あり」は今年から廃止された「有効」の要素が含まれる。つまり「一本」から遠く離れた「技あり」を二つ重ねても、「合わせ技一本」が成立。闘い方の幅は大きく広がるとみられる。

 指導3による反則負けを除けば、指導の差による決着が完全になくなった点も見逃せない。技によるポイントの重要性が増し、試合展開は一層攻撃的になりそうだ。

 今夏の世界選手権女子78キロ超級決勝。朝比奈沙羅(東海大)は指導一つをリードして延長戦へ入ったが、二つ続けて指導を受けて敗れた。新ルールでは試合続行で逆転のチャンスが残され、明確な形で勝負が決着することになる。

 

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