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【スポーツ】

正力賞にサファテ ソフト日本一に貢献 外国人選手で初

 ことしのプロ野球の発展に最も貢献した監督、選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が9日、東京都内であり、プロ野球新記録の54セーブを挙げ、ソフトバンクの2年ぶりの日本一の原動力となったサファテが選ばれた。1977年の創設以来、外国人選手の受賞は初めて。

 サファテは2005年に岩瀬(中日)、07年に藤川(阪神)がつくったシーズン46セーブの従来記録を大幅に更新。満場一致での選出となった。日本シリーズでも1勝2セーブで最高殊勲選手(MVP)に輝いた。

 座長を務めた王貞治氏(ソフトバンク球団会長)は「5年後、10年後にことしを振り返った時に、頭に浮かぶのは彼の力投だ」と説明した。選考委員は他に、杉下茂、中西太、山本浩二(いずれも野球評論家)、門田隆将(ノンフィクション作家)の4氏。

◆54セーブ記録にも記憶にも

 「ことしのプロ野球はサファテ投手を外しては語れない」。委員の門田氏は選出理由をそう強調した。2007年以降は決まって日本一チームの監督が受賞してきた正力賞で、救援投手が選ばれたのは1998年の佐々木(横浜=現DeNA)以来。それだけ今季のサファテの活躍は記録にも記憶にも残るものだった。

 右腕から投げ下ろす150キロを超える直球を武器に、前人未到の54セーブを積み上げた。一方で王氏が「練習方法や体の手入れは若い投手のお手本になっていた」と話すように、36歳の絶対的守護神は投手陣のリーダー的存在でもある。8月には登板過多の救援陣の気持ちを代弁し、首脳陣に対して起用法に苦言を呈すこともあった。だが、それも全てチームを思うがゆえ。他の投手にも助言を惜しまないサファテを中心に、他球団を圧倒する強力救援陣が形成された。

 記憶に新しいのは日本シリーズ第6戦の活躍。九回に登板すると、延長十一回まで来日最長となる3回を無失点。「全部使い果たした」という力投で、日本一を決めるサヨナラ勝ちを呼び込んだ。選考過程ではソフトバンクの工藤監督らも候補に挙がったが、最終的にはシリーズを含めた「インパクトの強さ」(王氏)が受賞を後押しした。

 3年契約の最終年となる来季、あと21セーブで名球会入りの条件となる通算250セーブを満たす。アクシデントさえなければ、外国人投手では初の偉業も達成することだろう。 (中川耕平)

◆「人生の誇りに」

<ソフトバンク・サファテ投手> 「日本の野球の歴史に自分の名前が残り、とても光栄です。日々の努力が実り、歴代の受賞者の皆さんの仲間に入れたことに感激しています。外国人選手として初受賞できたことを、今後の人生の誇りにしていきたいと思います」

 

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