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【スポーツ】

フィギュアスケート NHK杯公式練習 羽生暗雲、足首負傷か

公式練習でジャンプの着氷に失敗し転倒する羽生結弦=大阪市中央体育館で

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 グランプリ(GP)シリーズ第4戦、NHK杯は10日、大阪市中央体育館で開幕する。9日に公式練習が行われ、日本勢は男子で3連覇を狙う羽生結弦(ANA)が大技の4回転ルッツで転倒したときに右足首を負傷したとみられ、40分の割当時間途中に切り上げた。治療のために記者会見を欠席し、けがの詳細は不明という。

 羽生は午前の練習を休み、午後の練習に臨んだが、第1戦のロシア杯で初挑戦して成功した4回転ルッツで回転軸が傾き、右足での着氷に失敗。約5分間、リンクを離れて再び氷上に戻ったが、ジャンプを跳ばずに右足首に負担がかかるスケーティングの場面で顔をゆがめ、会場を後にした。

 女子で左股関節の疲労骨折からの復帰戦となる宮原知子(関大)はルッツ−トーループの2連続3回転ジャンプやステップなどの動きを丁寧にチェック。本郷理華(邦和スポーツランド)はジャンプを精力的に跳んだ。

 GPデビュー戦の男子の佐藤洸彬(岩手大)友野一希(同大)や女子の白岩優奈(関大KFSC)も入念に滑り込んだ。

 重要な一戦を目前に、あまりにも痛いアクシデントだった。午後の公式練習に臨んだ羽生は、まだ完成度の低い新技の4回転ルッツで転倒。回転軸が傾いていたために、着氷で右足首をひねるような形になり、しばらく立ち上がることさえできなかった。

 いったんリンクサイドに下がり、間もなく氷上へ戻ったものの、明らかに動きがおかしい。フリーの曲に合わせた通し練習は1度もジャンプを跳ばず、スピンやステップも軽く動きを確かめる程度。何度も右足を気にするしぐさを見せた。夜に予定された会見にも姿を見せず、日本スケート連盟の鈴木民生報道部長は「詳しいことは分からない」と繰り返した。

 10月のロシア杯で実戦として初めて成功させながら、「確率はそこまで高くない」と話していた難技の4回転ルッツ。自身4本目の4回転に挑む背景には、ライバルたちが進化する現状もある。米国のネーサン・チェンは5種類、宇野昌麿(トヨタ自動車)も4種類の4回転を持つ。五輪連覇へ優位に立つには、技の幅を広げる必要があった。

 試合に出場するかどうかの最終決定は、ショートプログラム(SP)当日の10日朝になるという。今大会で最低でも表彰台に上がらなければ、4連覇中のGPファイナル進出は極めて難しくなる。王者が正念場に立たされた。 (佐藤航)

 

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