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【スポーツ】

リクエスト制 来季導入 映像検証 監督が要求可能に

 プロ野球で来季から判定に異議がある際に監督が映像による検証を要求できる「リクエスト」制度が導入されることが13日、東京都内で開かれた12球団による実行委員会で決まった。これまでは審判員が判断した場合のみリプレー検証が行われていた。

 「リクエスト」は本塁打かどうかの判断や全ての塁でのアウト、セーフの判定に対して使うことができ、監督がベンチ前に出て、手で四角をつくるジェスチャーで球審に合図する。権利を行使できるのは九回までに2度、延長戦では1度で、判定が覆った場合、回数は減らない。

 審判員は控室でテレビ中継映像を確認し、5分以内に結論を出す。

 検証中は球場の大型ビジョンで同じリプレー映像を流すことができる。来季のオープン戦では12球団の本拠地球場でだけ、公式戦では全試合で実施される。

◆より正確な判定に期待 試合時間短縮には逆行

 来季からほぼ全てのプレーで「機械の眼」による判定が可能になった。13日に導入が決まった「リクエスト」制度。米大リーグでは2014年に始まった「チャレンジ」と同様の仕組みを取り入れることで、より正確な判定が期待できる一方、懸念も残る。

 「ファン、選手、監督がそれぞれ満足できる公平な判定を目指す」。日本野球機構(NPB)の担当者は制度の意義をそう強調した。「リクエスト」はストライク・ボールの判定などごく一部のプレーを除き、監督が要求できる。

 判断材料は一般視聴者と同じテレビ中継の映像。複数のビデオカメラで捉えた角度の異なる映像を用いて検証することで、「疑惑の判定」は減るだろう。

 一方、球界全体で取り組んでいる試合時間の短縮には逆行しかねない。今季の平均試合時間は3時間8分(コールドゲーム、延長戦除く)と5年ぶりに3時間10分台を切った。だが、今季までのリプレー検証に加え、「リクエスト」が導入されることで試合が何度も中断される可能性がある。試合が長引けば、ファン離れにつながりかねない。

 試合の流れを止めるリプレー検証の範囲を広げてなお、どのように試合時間の短縮化を図るのか。来季から球界全体が新たな難題に向き合う。(中川耕平)

<リクエスト対象外のプレー>

・ストライク、ボールの判定

・ハーフスイング・自打球

・走塁妨害・守備妨害

・インフィールドフライ

・審判員(塁審)より前方の打球

・ボーク(反則投球)

 

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