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【スポーツ】

豪栄、引かずに我慢 先場所の悔しさバネに4連勝

◇大相撲九州場所<4日目>

 横綱稀勢の里は平幕貴景勝に突き出され、早くも2敗。横綱白鵬は千代大龍を難なく寄り切り4連勝とした。貴景勝は日馬富士戦に続く今場所2個目の金星で2勝目。

 大関陣はともに4連勝。豪栄道は玉鷲を肩透かしで退け、高安は松鳳山を寄り切った。関脇は御嶽海が千代の国を押し倒し3勝目。嘉風は新小結阿武咲をはたき込んで2勝2敗としたが、照ノ富士は小結琴奨菊に寄り切られ4連敗となった。

     ◇

 これから自分がやるべきことをはっきりと口にした。「我慢強くやっていく」。土つかずの4連勝を飾った豪栄道は、よどみなく言った。

 我慢強くと、この日も肝に銘じて土俵に上がった。「突き放してくる相手だし、突きが強い。そこを耐えて、下から下から(攻めて)いこう」。玉鷲の突き押しは強烈。それを真っ向から受けた。引かずに、懸命に我慢。圧力をかけ返し、最後は左に開いての肩透かしが決まった。

 2度の待ったの後の立ち合い。「2人ともいい立ち合いではなかった。頭を下げていただけ」。八角理事長(元横綱北勝海)はともに腰高だったことを指摘した。そこからの攻防を「我慢したのは豪栄道だ。相手が引いたところを逃さずに、バランスよく攻めた」と振り返った。勝機を開いたのはやはり我慢だった。

 引かずに押し返す。その姿に八角理事長は「先場所より全然いいでしょ。やればできるんだよ。どれだけ自分が踏み込んでいけるか、当たることができるか、それだけを考えて、余分なことは考えていない」とうなずいた。

 先場所の豪栄道は、優勝を目前にしながら終盤に崩れた。すぐに引いてしまう悪癖が顔を出した。千秋楽の本割、優勝決定戦で連敗した後、「この経験がいつか、これがあったからと言えるような相撲人生にしたい」と語った。

 今回は場所前から「我慢」を徹底。二所ノ関一門の連合稽古に一門外から参加し、稀勢の里と高安に計17勝6敗と大きく勝ち越した。屈指の圧力がある2人を相手に、引き技に頼らず、前に出続けた。自分の弱さを痛感したからこそ、正面から向き合った。今度こそ賜杯を抱くまで、我慢を貫く。 (生駒泰大)

 

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