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【スポーツ】

白鵬盤石 揺るがぬ心

白鵬(奥)が上手投げで松鳳山を下す

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◇大相撲九州場所<6日目>

 前人未到の40度目の優勝を目指す横綱白鵬が松鳳山を力強い左上手投げで下し、6連勝で単独首位に立った。横綱稀勢の里は栃煌山を突き落として4勝目を挙げた。

 大関豪栄道は千代大龍に突き出されて初黒星。かど番の大関高安は貴景勝に押し出されて2敗目を喫した。

 関脇御嶽海は新小結阿武咲をはたき込んで5勝目。関脇嘉風は4敗目。全勝の白鵬を追う1敗は豪栄道、御嶽海と安美錦ら平幕5人。

◆豪快投げ 唯一の6連勝

 鉄のメンタルである。九州場所は日馬富士の暴行問題で揺れているのに、その現場に同席していた白鵬は少しも動揺を見せない。6日目にして早くも単独トップ。頭一つ抜け出た事実にも「まだまだ」と平然としていた。

 一瞬だった。立ち合い、左を張って右を差し、左上手を引いた。盤石の姿勢になると、あとは「じわじわ圧力をかけて前に出た」。土俵際で松鳳山の下手投げで左脚が上がるが、内股に入れ替えて豪快に上手投げを決めた。

 松鳳山には13戦全勝。イメージ通りか、と問われると「近い相撲ですね」と満足そうにうなずいた。

 福岡県篠栗町にある宮城野部屋には簡易のバリケードがある。日馬富士の暴行が明らかになった翌日の15日に設置された。「見学、取材お断り」と張り紙があり、稽古場に近寄れない。16日だけ一時撤去され、白鵬は朝稽古後に「ビール瓶では殴っておりません」など、日馬富士の暴行に関する報道内容を否定する発言もしている。

 部屋も周囲も異様なムードだ。白鵬自身が今後、警察の事情聴取の対象になる可能性もある。それでもペースを乱さない。調子の上昇について「今のところは上がっちゃいけない。(終盤に)とっておかないと」と話した。勝負どころで調子を上げて賜杯をもぎ取る、いつものスタイルを今回も貫いている。

 「勝負は何があるか分からないからね」。目指す大台、40度目の優勝へ隙を見せることはない。 (生駒泰大)

 

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