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【スポーツ】

「つらかった 苦しかった きつかった」 迷える宇野、SP2位

男子SP4回転フリップの着氷で転倒する宇野昌磨=グルノーブルで(田中久雄撮影)

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◇フィギュアスケート・フランス杯

 【グルノーブル(フランス)=原田遼】グランプリ(GP)シリーズ第5戦、フランス杯第1日は17日、当地で行われ、男子ショートプログラム(SP)で第2戦のスケートカナダに続く優勝を狙う宇野昌磨(トヨタ自動車)が93・92点で2位発進した。ハビエル・フェルナンデス(スペイン)が107・86点でトップ。フリーの滑走順は抽選で宇野が最終11番、フェルナンデスは10番に決まった。

 女子SPは15歳の白岩優奈(関大KFSC)が66・05点で3位、三原舞依(シスメックス)は64・57点で4位につけた。昨季世界選手権2位のケイトリン・オズモンド(カナダ)が69・05点で首位に立った。

◆調整不足 ジャンプに乱れ

 初めから追い込まれていた。SPの曲が流れても宇野の心に自信は湧いてこない。「何も跳べる気がしない」。険しい顔で始めた演技は予想通りの道をたどった。

 冒頭の4回転フリップで転倒。4回転−3回転の連続ジャンプは成功したものの見栄えはいまひとつ。最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)も着氷が乱れた。

 無情に過ぎていった2分40秒。しばらくぼうぜんと天井をみつめた。「つらかった。苦しかった。きつかった。笑顔が出る余裕は一ミリもなかった」。ごちゃ混ぜになる悪い感情を吐き出しつづけた。

 前日の公式練習、当日昼の練習、演技前の6分間練習を通じて、ジャンプがさっぱり決まらなかった。狭く感じるリンクや今月上旬にインフルエンザにかかり、39度近い高熱で4日間も寝込んだことによる調整不足。思い当たる要因にも「なんかよく分からなくなってきた」。SP後、さらに迷路の奥に入り込んだ。

 2位発進で踏みとどまったとはいえ、SPで大台の100点を下回るのは今年2月のアジア大会以来。個人戦で5戦ぶりとなる。「人ごとのようだけど、明日は(自分に)楽しく滑ってもらえればうれしい」。朝起きたら元の体調に戻っていれば楽だが、そうもいかない。来月20歳になる平昌五輪金メダル候補は「やらなければ」と弱い自分と必死に戦っている。 (原田遼)

 

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