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【スポーツ】

御嶽海集中 豪栄撃破 連敗脱出「やるべきことをやる」

◇大相撲九州場所<10日目>

 後続に2差をつけて単独首位の横綱白鵬は逸ノ城を左上手投げで下し、全勝をキープした。横綱稀勢の里はこの日から休場した。大関豪栄道が関脇御嶽海にはたき込まれて3敗に後退し、2敗は北勝富士、隠岐の海の平幕2人になった。

 かど番大関高安は小結琴奨菊をはたき込んで7勝目。琴奨菊は負け越しが決まった。

 十両は蒼国来が1敗でトップを守り、2敗で阿炎が追う。

      ◇

 単なる若手の1人ではない。前日まで3連敗していた御嶽海が豪栄道を撃破。暗いトンネルを抜け出すために取り組んだこととは。「特にないですよ」。うそでも照れ隠しでもない。「自分のやるべきことをやるしかなかった」。入門して3年目の24歳がベテランのように泰然と話した。

 負のスパイラルに陥りそうなところで迎えた大関戦。ひるむどころか「(相手の)番付が上なので、気が引き締まりますよね」と集中力を高めた。

 立ち合いから押し込まれ、左は差された。だが「我慢して取っていました」と冷静さを失わず、左に開いてはたき込んだ。「タイミング良かったですね」。相手が圧力のある大関でも、一瞬の鋭さなら譲らない。

 今年は同学年の北勝富士と宇良、3歳下の阿武咲、貴景勝ら若い力士の台頭が注目された。御嶽海も同じ若手としてくくられるが、経験値は頭一つ抜けている。年始に「毎場所、横綱、大関とやれる位置にいないといけない」と目標を掲げ、実現した。前頭筆頭だった初場所は11勝。春場所以降は三役を守っている。

 上位陣との対戦でもまれながら過ごした1年。その経験は「大きい」と感じている。今回の連敗中も「毎日しっかり切り替えてやっていく。それだけしか思っていなかった」と頭と心は整理されていたという。重圧の中での連敗も、そこから抜け出す白星も体験してきたからこそ、「やるべきことをやる」というシンプルな対処にたどり着いた。

 今年の6場所をすべて勝ち越すまで、あと2勝。「ここからだと思います」。今年は低レベルとはいえ、年間最多勝争いでも52勝の白鵬を1差で追う。その白鵬戦も残す。存在感を示す舞台が待つ。 (生駒泰大)

 

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