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【スポーツ】

白鵬、神妙 堅首 「ああいう横綱 見たくないでしょう」反省の弁

白鵬(右)が寄り切りで御嶽海を下す。1敗を守った

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 横綱白鵬は関脇御嶽海を一方的に寄り切り、1敗で単独首位を堅持した。白鵬を追う平幕2人は1差を保った。北勝富士が大関高安を引き落とし、隠岐の海は安美錦を押し倒して10勝目を挙げた。高安は4敗目。3敗は平幕遠藤ただ一人となった。

 大関豪栄道は逸ノ城の上手投げに屈し、3連敗で5敗目を喫した。逸ノ城は勝ち越し。2横綱1大関を破った貴景勝も勝ち越しを決めた。

 十両は1敗の蒼国来が後続に3差をつけてトップ。

    ◇

 前日の嘉風戦に敗れた後の態度が問題視され、審判部から注意を受けた白鵬。この日は常識的に行動した。「きのうのことをちゃんと話した。自分も取組後には納得していたし、今後気を付けますと話した」。御嶽海との一番を終えた後、落ち着いた語り口で審判部でのやりとりを明かした。

 過去にも判定への不満から苦い思いをしたことがある。2015年初場所、稀勢の里との微妙な一番に物言いがついた。取り直しで勝ったが、場所後に「子どもでも分かる」と、最初の一番も自分の勝利を主張。審判部を批判して騒動に発展した。

 それから3年近く。今や前人未到の40度の大台優勝を目指す横綱である。内心は分からないが、この日は態度をがらりと改めた。「ファンの皆さんもああいう横綱の姿は見たくないでしょう」。前日の自分を、横綱の品格という尺度で客観視して、反省の色を見せた。

 土俵でも過ちを繰り返さない。巧者の御嶽海を一蹴。右で張って左差し、右上手を引くと、あっという間に寄り切った。この攻めは、苦い記憶を見つめ直すことから生まれた。

 「名古屋で何か引っ掛かったものがある。それでもう一つ、と考えた」

 不戦敗を除いて唯一の御嶽海戦での黒星は、今年の名古屋場所。この日と同じく、右で張って右上手を引いた。だが、御嶽海にも右上手を引かれていた。上手出し投げで振られて土俵際に追い込まれ、寄り切られた。「もう一つ…」。今度は相手に右上手を取らせない動きにこだわった。差した左腕を巧みに使い、御嶽海の右腕を宙に浮かせた。

 失敗を糧にする。白鵬の強さばかりが際立つ1日となった。 (生駒泰大)

 

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