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【スポーツ】

「兄弟」譲らず11勝 隠岐の海と北勝富士

隠岐の海(右)が下手投げで栃ノ心を破る

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◇大相撲九州場所<13日目>

 横綱白鵬は辛くも宝富士をはたき込んで1敗を守った。北勝富士と隠岐の海も2敗をキープ。14日目に白鵬が遠藤に勝ち、2敗の平幕2人がともに敗れると、白鵬の2場所ぶり40度目の優勝が決まる。

 白鵬は年間54勝目で、2年ぶり10度目の年間最多勝が確定した。2差の関脇御嶽海らが並ぶ可能性がある。

 大関高安が休場し、対戦が組まれていた大関豪栄道が不戦勝で勝ち越した。関脇勢は御嶽海が6敗目、嘉風は7敗目を喫した。

    ◇

 2敗で並んでいる兄弟子が先に勝った。北勝富士は「お先に」と気分良さそうに帰っていく隠岐の海の姿を見て、「やってやろうと思った」。突き放す狙いが果たせず「危ない」とすら感じながら自己最高の11勝目。「星を拾わせてもらった。これも調子のよさ」と勢いを実感した。

北勝富士(左)が寄り切りで嘉風を破る

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 様子を見るような立ち合いで左を差された。互いの距離が離れた後、今度は浅いもろ差しを許す。持ち前の前への圧力が表れたのはここから。185センチの体をかがめるように頭をつけ、耐えた。根負けした嘉風が左腕を抜いて肩透かしを仕掛けてきた時、右を差して一気に寄り切った。

 10日目に他の2敗力士が消えた。11日目に白鵬が1敗に後退してからも、八角部屋の2人は変わらず白星を積み重ねている。師匠の八角理事長(元横綱北勝海)は「どうせ(優勝は)白鵬だから、と気楽にいける」と躍進の理由を推察しつつ「もしかしたら、と思ったら相撲が崩れていく」と緊張感が高まる残り2日間の難しさを指摘する。

 師匠の言葉を知ってか知らずか、隠岐の海はあえて自分に重圧をかける。

 優勝が近づいていると言い聞かせることで「勘違いしていい成績が続けばいい」。この日も優勝争いの意識を「全面的に出していきたい」と言った。「それはベテランだから」と話す北勝富士には7歳上の兄弟子ほど余裕はないが、「僕は猪突(ちょとつ)猛進」と怖いもの知らずの強みがある。

 初日に顔をそろえた3横綱2大関は、先場所同様1横綱1大関まで減った。場所前には優勝争いと無縁だと見られていた2人が、看板力士に代わってファンの土俵への興味をつないでいる。 (浅井貴司)

 

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