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【スポーツ】

鈴木、賞金女王 日本勢4季ぶり 家族の支えで重圧耐える

賞金女王を決めて喜ぶ鈴木愛=宮崎・宮崎CCで

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◇ツアー選手権リコー杯最終日

 女子ツアーの今季最終戦。3バーディー、ボギーなしの69をマークした鈴木愛が通算5アンダー、283で7位となり、初の賞金女王に輝いた。日本勢では森田理香子以来4季ぶり。

 鈴木は今大会で411万円を加えて総額を約1億4012万円とした。今大会2位となったイ・ミニョン(韓国)が約1368万円差で賞金ランクも2位となった。

 初日から首位のテレサ・ルー(台湾)が70で回り、通算15アンダーで逃げ切った。3年ぶり2度目の大会制覇で賞金2500万円を獲得。今季ツアー4勝目で通算16勝とした。

 イ・ミニョンが4打差、さらに1打差で申ジエ(韓国)が続いた。

   ◇

 プレッシャーに耐え抜いた。鈴木のスコアが最終日にようやく70を切った。キム・ハヌルら逆転の可能性があった韓国勢3人を振り切り、影を潜めていたちゃめっ気ある笑顔が戻った。「この1カ月は苦しかった。やっと解放された。我慢していたものも食べられる」

 2位スタートのイ・ミニョンが勝ち、13位から出た鈴木が15位を下回れば、逆転される状況だった。1番で1・5メートルのパーパットを沈めても落ち着かない。2番(パー5)は2打目を左、3打目を右に曲げ、パーパットは4メートル。しかしこれを「入ると思えた」とねじ込み、硬かった表情が一気に和らいだ。武器のパットで自らを楽にすると、その後は三つ伸ばした。

 重圧に屈しバーディーなしに終わった第2ラウンドの後、涙があふれた。その夜、徳島にいる姉の志歩さんが珍しくメールをくれた。いつもは無言で見守る母の美江さんも第3日のスタート前に「悔いなくやろうね」と言葉をくれた。後押しを力にし、後半2日間はスコアを伸ばした。「家族に元気をもらえた」との感謝に実感がこもる。

 本格参戦4年目での戴冠は自身も予想しなかった早さだという。「来季いい成績が残せたら本物。これを保てたら東京五輪にも出られるかな」。13年前、宮里藍の姿を見てゴルフを始めた。憧れた日本女子の顔が引退した年に、頼もしい後輩が花を咲かせた。

<すずき・あい> 11歳でゴルフをはじめ、鳥取・倉吉北高を出た13年のプロテストに合格。翌年の日本女子プロ選手権を20歳の大会史上最年少で制した。16年にも同選手権で優勝。今季は2勝を挙げ、ツアー通算5勝。155センチ、55キロ。徳島県出身。23歳。

 

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