東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

阿部きょうだいV 柔道グランドスラム東京

金メダルを手に笑顔を見せる男子66キロ級優勝の阿部一二三(左)と女子52キロ級で優勝した妹の詩=東京体育館で

写真

 グランドスラム東京大会第1日は2日、東京体育館で男女計7階級が行われ、男子66キロ級は世界王者で20歳の阿部一二三(日体大)が2連覇を達成した。女子52キロ級の妹詩(うた=兵庫・夙川学院高)は初優勝し、きょうだいで頂点に立った。

 女子52キロ級世界女王の志々目愛(了徳寺学園職)は3位。男子60キロ級は世界王者の高藤直寿(パーク24)、女子48キロ級は近藤亜美(三井住友海上)がともに2年ぶりに優勝した。

 男子73キロ級は立川新(東海大)が初優勝し、世界王者の橋本壮市(パーク24)は3位。リオデジャネイロ五輪金メダルの大野将平(旭化成)は3回戦の試合前に負傷のため棄権した。

 女子63キロ級は田代未来が初めて制し、同57キロ級は芳田司(ともにコマツ)が3連覇した。

 全日本柔道連盟が導入した新たな代表選考方式により、世界選手権優勝者として臨み、今大会を制した阿部一二三と高藤は来年の世界選手権代表となった。

◆多彩な技で詩が初優勝

 17歳が繰り出した豪快な投げ技に会場はどっと沸いた。相手の立川が「あの状態でまさか投げるとは…」と驚くほど強引な背負い投げ。一本勝ちで初優勝をもぎ取った阿部詩は「パッと思い浮かんで技に入ったら、ああなった」とはにかみ、「ことし一番うれしい」と声を弾ませた。

 カギは準々決勝、世界選手権女王の志々目との対戦だった。内股を耐えると、相手が体重移動をする瞬間を利用して、浮き落としで技あり。「乗り越えたい選手」という格上を破り、勢いに乗った。

 昨年の大会は準優勝。「ことしは誰よりも勝ちたい気持ちだった」と悔しさが原動力になっていた。指導する松本純一郎監督は「兄(一二三)より技が多彩で一発がある。この優勝で大きく成長するだろう」と期待を寄せる。

 阿部は「きょうは100点。力もついてきた。進化している」と胸を張る。世界選手権の金、銀メダリストが出場する大会での頂点は新しい時代を予感させた。 (森合正範)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報