東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > スポーツ > 紙面から > 12月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【スポーツ】

大迫充実、日本歴代5位 福岡国際マラソン

2時間7分19秒で日本勢トップの3位でゴールする大迫傑=平和台陸上競技場で

写真

 2020年東京五輪の代表選考会「グランドチャンピオンシップ(GC)」の出場権が懸かる大会の一つ、福岡国際マラソンは3日、福岡市の平和台陸上競技場発着で行われ、大迫傑(ナイキ・オレゴンプロジェクト)が日本歴代5位の2時間7分19秒で日本勢最高の3位となり、GC出場権を獲得した。

 上門大祐(大塚製薬)が2時間9分27秒で6位、竹ノ内佳樹(NTT西日本)が2時間10分1秒の7位で日本勢上位3人に入り、ともにGC出場権を得た。川内優輝(埼玉県庁)は2時間10分53秒で9位。

 ソンドレ・モーエン(ノルウェー)が2時間5分48秒で優勝、12年ロンドン五輪金メダリストのスティーブン・キプロティク(ウガンダ)が1分22秒差で2位だった。

◆日本人トップの3位 2020年の光に

 目標としていた自己ベストを3分以上更新し、日本人トップの3位でゴールした大迫の声が弾む。「100%の力が出せた」。2度目のマラソン、国内では初めてのレースで日本歴代5位の好記録。長らく低迷する日本の男子マラソン界に光が差した。

 序盤から1キロ3分ペースで進み、先頭集団から有力選手が次々に脱落した。その中で表情ひとつ変えずにラップを刻む。30キロすぎでペースメーカーが外れ、優勝したモーエンらが先行しても動じない。「自分との戦い。少しでも差を詰めよう」。残り10キロを切ってからは3位を守り抜き「自分のやっていることに間違いはないと認識できた」と充実感を漂わせた。

 直前まで取り組んだ米コロラド州ボルダーでの高地合宿では、ほとんどの練習を1人で行った。自然と「自分との対話が増えた」。孤独な環境で自らを追い込み、心身の変化に耳を澄ます。地道な鍛錬の積み重ねが、世界のトップと戦う力になった。

 「日本記録(2時間6分16秒)を切るのは時間の問題」。日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが絶賛する。「100メートルの桐生君のようになってほしい」と日本人初の9秒台を記録した21歳を例に、他選手へ好影響が広がることも期待した。

 早大時代に学生陸上界を席巻し、2015年からはプロランナーとして米国を拠点に活動する26歳。「東京五輪はまだ具体的に考えていない」と足元を見つめるが、福岡を選んだのは「ホーム独特の空気に慣れるため」という。2020年への道筋は誰よりもはっきり見えているのだろう。 (中川耕平)

 

この記事を印刷する

東京新聞の購読はこちら 【1週間ためしよみ】 【電子版】 【電子版学割】

PR情報