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【スポーツ】

宇野、転倒SP2位 GPファイナル

男子SPの演技を終え舌を出す2位の宇野昌磨=名古屋市ガイシプラザで

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 グランプリ(GP)シリーズ上位6人、6組で争われるGPファイナルは7日、名古屋市ガイシプラザで開幕し、男子ショートプログラム(SP)で初優勝を目指す昨年3位の宇野昌磨(トヨタ自動車)はフリップ、トーループの4回転ジャンプを決めたが、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で転倒し、101・51点で2位となった。

 今季GP2連勝のネーサン・チェン(米国)がルッツ、フリップの4回転を降り、103・32点で首位発進した。

 ペアSPではアリョーナ・サブチェンコ、ブルーノ・マソ組(ドイツ)が79・43点でトップ。アイスダンスのショートダンス(SD)ではガブリエラ・パパダキス、ギヨーム・シゼロン組(フランス)が82・07点で首位に立った。

◆「いつも以上にジャンプ」不安なし

 血が巡り、どんどんとエネルギーが湧いた。地元名古屋のファンから送られる「今までで一番温かい」という声援を背にした宇野が、渾身(こんしん)の演技を見せた。

 4回転フリップ、4回転−3回転の連続トーループと高難度のジャンプを余裕たっぷりに成功。会場を支配するような力強い滑りに高得点の予感が漂った直後、最後のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)で足が伸びたまま降りてしまい、尻もちをついた。

 「新しい失敗。いつもより前に着地して、気付いたら氷が消えていた。アドレナリンが出ていつも以上のジャンプが出た結果かな」。演技後は舌をぺろりと出し、会見でも笑いながら振り返る余裕があった。

 3週間前のフランス杯ではインフルエンザ明けの影響もあり、半分近くのジャンプで失敗。「何も跳べる気がしない」と迷路にはまりかけた。

 帰国後、名古屋で練習の内容を見直した。これまでは練習開始から4種類ある4回転ばかりに取り組んできたが、「体に負担がかからない3回転をこれまでの何倍も跳んだ。基礎的な練習になった」。失っていた感覚がよみがえり、10月下旬のスケートカナダSP以来となる4回転フリップの成功にもつながった。

 最後の転倒と、演技が規定時間を超えたことによる減点が響き2位となったが、「いい練習をしていい試合ができた」と久々に晴れやかな表情。「悪いイメージがあった」と、前戦から心に掛かっていたもやをフリーの前に振り払った。 (原田遼)

 

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